今年3本目の論文が掲載され送られてきました。
本稿は、緊急での血管内治療時アクセスルートに関するトラブルに関して書かせて頂きました。
急性期再開通療法は、時間との勝負にて事前情報無しで治療が始まります。
もちろん頭蓋内の情報は、ある程度分かった上なのですが、頭蓋外の情報は治療と並行しながら確認するので注意が必要です。こうした時のトラブルシュートとしてお役に立てればと考え、投稿させて頂きました。
今年3本目の論文が掲載され送られてきました。
本稿は、緊急での血管内治療時アクセスルートに関するトラブルに関して書かせて頂きました。
急性期再開通療法は、時間との勝負にて事前情報無しで治療が始まります。
もちろん頭蓋内の情報は、ある程度分かった上なのですが、頭蓋外の情報は治療と並行しながら確認するので注意が必要です。こうした時のトラブルシュートとしてお役に立てればと考え、投稿させて頂きました。
血圧を下げる薬には、以下のような種類があります。
沢山あり分かりにくいですね。
1)カルシウム拮抗薬
2)アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
またはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
3)利尿薬
4)交感神経β受容体遮断薬(β遮断薬)
5)交感神経α受容体遮断薬(α遮断薬)
難しい名前ばかりですね。
でも自分がどんな薬を飲んでいるのか、飲むなら効果の高い薬を内服したいところです。
以前書いたガイドラインの推奨は1-3までの薬です。
どの薬が効果的か評価するには、統計的に解析します。
統計学は非常に奥が深く正直私も分からないことだらけです(笑)。
一つの手法として沢山の論文の結果を全てプールして、そこから適切な治療法を評価する方法があります。
メタ解析と呼ばれる手法で、こうした解析には背景因子などがごちゃまぜにされており、正しくない方向へ結果が導かれる可能性がります。
ただし、こうした正しくない方向も解析対象の数が増えれば誤差となり、より現実世界(リアルワールド)を反映した結果になります。
次は薬の具体的な作用を書きたいと思います。
昨日は40台男性のクモ膜下出血(以下SAHと略させて頂きます)の患者さんが搬送されてきました。
SAHの多くは動脈瘤という血管のコブが破裂して起こるのですが、それ以外でも血管に裂け目が生じて起こる場合があります。これを解離性動脈瘤と呼び、動脈瘤によるSAH以上に治療戦略が難しい場合があります。
血管が裂けているのですから、再破裂させない為には閉塞させるしかありません。但し、閉塞出来ない血管もあり、常にどうすればよいか悩むことになります。
①閉塞可能→母血管閉塞(血管を閉塞させる)
②閉塞できないがバイパス可能→trap&bypass(血管を閉塞させて違う通り道を作る)
③閉塞できないし、バイパスも出来ない→flowdiverter?(パイプ様の管を解離している部位に留置して解離している血管と母血管を分離する治療器具)
血管の裂ける場所は、人種特異性あり日本人では多くの場合、頭の後ろの方を還流する椎骨動脈という血管に起こる場合が多いのですが、内頚動脈前壁という場所にも時に起こります。
昨日の患者さんは、幸い上記①で母血管閉塞を血管内治療で行る症例でした。
因みに動画の様な上記②症例の場合、開頭手術にて母血管閉塞させてバイパス手術を行います。
血管がさけてる場所は、非常に脆弱で術中破裂という恐ろしいことが起こる場合あります。なので、こうした場合を想定したアプローチ法の習得も重要です。
いずれにしてもカテーテル治療、開頭治療をきちんと行えるようこれからも努力してまいります。
高血圧は身体によくない
出来れば、体重管理、減塩指導などで血圧は管理したいものです
しかし、血圧が120/80未満の人に比べて、140-150または90-99の人は脳卒中を3倍以上起こしやすいことが知られています。180以上または110以上の人はなんと8倍以上です。
なので、生活習慣の改善で血圧管理ができない方は、降圧薬で管理した方がよいのです
降圧薬を内服した方と放置した方の脳卒中発症率を調べた研究を14件集めて解析したところ、3~5年間という短い期間でも、拡張期血圧(下の血圧)を5~6mmHg下げることで、脳卒中の発症率が42%も減少することが明らかになりました(Collins Rら. Lancet 1990;335:827-838)。
なので、降圧薬を飲むことにあまり躊躇しない方がよいでしょう。
というか、是非内服して管理しましょう。