2026-01-01から1年間の記事一覧
介護の現場で多くの方が悩まれる「おむつ周りの赤みやただれ」。これは単なる肌荒れではなく、IAD(失禁関連皮膚炎)という皮膚障害です。 なぜ高齢になると皮膚トラブルが起きやすくなるのか? そのメカニズムと高齢者特有の皮膚の状態について解説します。…
"> ">高齢者の健康において、最も注意すべき疾患の一つが「誤嚥(ごえん)性肺炎」です。 今回は、当クリニックの資料をもとに、誤嚥性肺炎がなぜ起こるのか、そして防ぐために何が大切なのかを分かりやすくまとめました。 1. 誤嚥性肺炎とはどのような病気…
在宅療養において、ご家族や介護スタッフ様を悩ませるトラブルの一つに「皮膚の赤みやただれ」があります。「いつものおむつかぶれかな?」と市販薬を塗ってもなかなか改善しない場合、それは単なる“かぶれ”ではなく、IAD(失禁関連皮膚炎)という状態かもし…
"> ">認知症が進むと、単に食欲がないだけでなく、「食べ方がわからない」「途中で止まってしまう」といった特有の症状が現れます。これらは本人の意志ではなく、脳の障害によるものです。 今回は、認知症の種類ごとの特徴と、最後まで「その人らしく」食べ…
在宅医療の現場では、病院での治療を経て帰宅された後、急激な身体の変化に直面することがあります。今回は、退院後に皮膚症状が悪化し、多角的な治療を試みても改善に難渋したある女性の症例をご紹介します。 1. 患者様の背景(病歴) この患者様は、もとも…
在宅医療や施設への入所・退院の際、「医薬品の栄養剤(処方薬)」しか選択できない場面に遭遇することがあります。医薬品栄養剤は、単なる「薬」ではなく、工夫次第で非常に強力な栄養支援ツールになります。 今回は、経済的なメリットや、美味しく摂取する…
糖尿病治療の現場で広く使われている「SGLT2阻害薬」。非常に優れたお薬ですが、服用中に「血糖値は高くないのに、体の中が酸性になる(アシドーシス)」という特殊な緊急事態が起きることがあります。 これを正常血糖性ケトアシドーシス(Euglycemic DKA)…
経済的にゆとりがない生活は、単なる「節約」の問題ではありません。病気や育児、高齢者の孤立など様々な要因が重なり、食事への意識が低下することで、気づかないうちに深刻な低栄養状態(BMI 20以下)に陥るリスクを孕んでいます。 今回は、限られた予算の…
糖尿病の治療を受けている方、特にSGLT2阻害薬を内服されている皆様へ。 「血糖値がそれほど高くないから大丈夫」と思っていても、実は体の中で深刻な状態が起きているかもしれません。 今回は、見逃されやすい「正常血糖性ケトアシドーシス(euglycemic DKA…
慢性腎臓病(CKD)の食事療法といえば、かつては「厳しい制限」が中心でした。しかし現在では、過度な制限が原因で筋肉量や脂肪量が減少するPEW(タンパク・エネルギー消耗状態)に陥り、かえって予後を悪化させることが大きな課題となっています。 今回は、…
糖尿病の食事療法といえば「厳しい制限」をイメージされるかもしれません。しかし、近年の研究では、過度な制限がサルコペニア(筋肉減少)やフレイル(虚弱)を招き、かえって予後を悪化させることがわかってきました。 今回は、健康寿命を延ばすための「攻…
「血糖値が正常だから大丈夫」その思い込みが、思わぬ体調悪化を見逃す原因になるかもしれません。本日は、特にSGLT2阻害薬を服用中の方やそのご家族に知っておいていただきたい「正常血糖性ケトアシドーシス」について解説します。 1. 正常血糖性ケトアシド…
日本の糖尿病患者の90%以上を占める2型糖尿病は、加齢や食生活、運動不足などの環境要因が大きく関わっています 。従来の治療では「制限」が強調されがちですが、活動量に対して少なすぎる栄養設定は、急激な減量や**サルコペニア(筋肉量の減少)**を引き起…
糖尿病の治療でよく使われる「SGLT2阻害薬」。 尿から余分な糖を出すことで血糖値を下げてくれる、とても心強いお薬です。でも、体の中ではちょっとした「勘違い」が起きることがあります。 今回は、知っておきたい副作用「ケトアシドーシス」のしくみを、図…
在宅医療や急性期ケアにおいて、既製品のバッグだけでは対応しきれない特殊な病態があります。今回は、水分量を極限まで抑えたい時や、カリウム制限が必要な時の「攻めの処方設計」について解説します。 1. 水分量を制限しつつ高エネルギーを届ける「手作りT…
「経口摂取が難しい」「点滴だけで十分な栄養が摂れるのか不安」といった課題に対し、強力なバックアップとなるのが中心静脈栄養(TPN)です。今回は、当院が実践する「攻めのTPN設計」について詳しく解説します。 1. 「攻めのTPN」を開始するタイミング 通…
現在、糖尿病だけでなく心不全や慢性腎臓病の「特効薬」として、多くの患者様に処方されているのがSGLT2阻害薬(ジャディアンス、フォシーガなど)です。尿から余分な糖を出すことで、血糖を下げ、心臓や腎臓を保護してくれる非常に優れたお薬です。 しかし…
「口から食べられなくなったら、どうすればいい?」 在宅医療や術後の回復期において、栄養管理は病気と闘うための最大の武器です。今回は、投与設計を自由に変えられる「静脈栄養(PN)」の強みと、当院でも重要視している「攻めの処方設計」について解説し…
1. 肥満症薬の概要と市場の爆発的成長 世界的な投資トレンド: 肥満症薬は現在、半導体やAIと並ぶ世界的な投資テーマとなっており、2030年には市場規模が約11.3兆円に達すると予測されています。 GLP-1の作用機序: 血糖値を下げるホルモン「GLP-1」に関連する…
現在、多くの糖尿病患者さんに処方されているSGLT2阻害薬。血糖を下げるだけでなく、心不全や腎不全の予後改善にも効果がある非常に優れたお薬ですが、使用にあたっては正しく知っておくべき副作用があります。 今回は、近年注目されている副作用のひとつ、*…
タグ:在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 | 糖尿病 | 緩和ケア 1. 症例背景 89歳、女性。30年近く糖尿病治療を継続されており、超速効型インスリンおよび持効型インスリン、SGLT2阻害薬の併用療法を行っていました。直近の検査では随時血糖390mg/dL…
「わかっているけど、食べてしまう」「忙しくてダイエットどころではない」……そんな悩みを抱えている方は少なくありません。今回は、消化器内科医の高倉一樹先生に、肥満が体に及ぼす真のリスクと、無理なく食欲をコントロールするための「心の整え方」につ…
認知症が進むと、単に食欲がないだけでなく、「食べ方がわからない」「途中で止まってしまう」といった特有の症状が現れます。これらは本人の意志ではなく、脳の障害によるものです。 今回は、認知症の種類ごとの特徴と、最後まで「その人らしく」食べるため…
― 皮膚所見が語る「うっ滞」という本質 ― 今回の写真は、在宅診療介入後の下腿皮膚所見です。潰瘍自体は落ち着きつつある一方で、皮膚全体には慢性的な変化がはっきりと残っています。 ■ 写真から読み取れる皮膚の変化 下腿全体に共通してみられるのは、 び…
―「治す医療」から「付き合う医療」へ― これまでご紹介してきた難治性蜂窩織炎・静脈うっ滞性皮膚潰瘍の症例では、「どの治療を選ぶか」以上に、どの姿勢で関わるかが重要なテーマとなりました。 今回は、在宅診療における治療方針と考え方を整理します。 ■ …
― 「入る量」ではなく「入れてよい量」を知る ― 静脈栄養は、経口摂取や経管栄養が困難な状況において、生命維持・栄養改善のために不可欠な手段です。しかし一方で、静脈栄養は過剰投与による合併症を起こしやすいという特徴も持っています。 「どこまで入…
― 怒り・悲しみ・「注意が必要なポジティブ感情」 ― 「健康にいいと分かっているのに、続かない」この現象は意思が弱いからではなく、感情が意思決定を上書きしてしまうことで起きることが少なくありません。 感情は、身体に直接影響するだけでなく、日々の…
― 難治性下肢潰瘍・蜂窩織炎をどう見極めるか ― 難治性の下肢蜂窩織炎や皮膚潰瘍では、**「何が治りを妨げているのか」**を見極めることが治療の第一歩です。在宅診療では高度な検査が制限される一方、診察そのものの質が結果を左右します。 今回は、在宅医…
静脈栄養は、経口摂取や経管栄養が不可能、または不十分な場合に用いられる重要な栄養療法です。静脈栄養には大きく分けて、 末梢静脈栄養(PPN:Peripheral Parenteral Nutrition) 中心静脈栄養(TPN:Total Parenteral Nutrition) の2つがあります。 ど…
― 短時間・高エネルギー投与を安全に成立させる ― 半固形栰養剤を使用する場合は、口径の大きい胃瘻アクセスを使用することが前提となります。半固形栄養剤には、以下のような明確なメリットがあります。 胃食道逆流の予防 短時間での投与が可能 下痢の予防 …