2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧
在宅診療において、大動脈解離は「見た瞬間」に分かる症例もあれば、詳細な病歴と「疑う目」がなければ簡単に見逃してしまう症例もあります。限られた機材の中で迅速に判断を下すための、実戦的なスクリーニングとアルゴリズムを解説します。 1. 疑うべき「3…
― 誤嚥性肺炎治療中にこそ必要な介入 ― 誤嚥性肺炎の治療中、患者さんはどうしても ベッド上安静 活動量低下 食事量減少 となります。 その結果、 ✔ 廃用症候群✔ ADL低下✔ 嚥下機能低下✔ 再誤嚥 のリスクが急速に高まります。 そこで重要なのが、マンツーマ…
在宅医療の現場では、病院のような大規模な検査機器に頼ることができません。限られた情報から瞬時に重大な疾患を疑う「スナップ診断」こそが、患者さんの命を救う鍵となります。 今回は、見逃すと致命的になりかねない**「大動脈解離」**に焦点を当て、その…
― 「リハビリ=訓練」ではない ― 誤嚥性肺炎は、在宅医療で最も頻度の高い重篤疾患のひとつです。 しかし、誤嚥性肺炎の予防は「嚥下訓練だけ」ではありません。 重要なのは、 障害者へのケアすべてがリハビリである という視点です。 1. リハビリの広い意味…
― 在宅医療における「広い意味のリハビリ」 ― 「リハビリをお願いします。」 在宅医療の現場で、日常的に耳にする言葉です。しかし、この“リハビリ”という言葉、正しく理解されているでしょうか。 1. リハビリには2つの意味がある まず大切なのは、 リハビリ…
在宅診療の現場では、病院のような精密な検査機器がすぐには使えません。しかし、致死的な「大動脈解離」の中には、“見た瞬間”に診断がつく症例がある一方で、病歴と「疑う目」がなければ簡単に見逃してしまう症例も存在します。 今回は、往診現場ですぐに実…
在宅医療の現場では、病院のような大規模な検査機器がすぐには使えません。だからこそ、限られた情報から瞬時に重大な疾患を疑う「スナップ診断」が極めて重要になります。 今回は、見逃すと致命的になりかねない「大動脈解離」に焦点を当て、その見抜き方に…
― 食べていないからこそ、口腔ケアが必要な理由 ― 在宅医療の現場では、 ・脳卒中後・神経難病・進行がん・腸閉塞・終末期 などの理由で「禁食」となる患者さんが少なくありません。 しかし、ここで重要な事実があります。 食べていないことが、誤嚥性肺炎の…
在宅医療の現場では、限られた検査環境で緊急事態を察知しなければなりません。なかでも大動脈解離は、一刻を争う疾患です。今回は、資料に基づき、その決定的な予兆と判断基準を解説します。 1. 症例から学ぶ「疑うべき4つのサイン」 大動脈解離を強く疑い…
― 清潔だけで終わらせない「機能を守るケア」 ― 在宅医療の現場で強く感じるのは、口腔ケアの質が、その人の予後やQOLに直結するということです。 とくに要介助者では、口腔ケアは「セルフケア」ではなくケア提供者が主体となって行う他動的口腔ケアになりま…
― 在宅医療におけるPDPsy(PD精神症状)への向き合い方 ― パーキンソン病(PD)の精神症状は、在宅診療の現場でしばしば遭遇します。幻視や妄想(FP:誤認・被害的解釈など)は一括りに語られがちですが、その背景は決して単純ではありません。 本稿では、臨…
"> ">― “清潔”だけで終わらせない、機能を守るケア ― さくら在宅クリニック院長 内田 賢一 口腔ケアは「清掃」だけではありません 在宅医療の現場で強く感じるのは、口腔ケアは命を守るケアであるということです。 特に要介助者の場合、口腔ケアは「本人が行…
―「話す・笑う・呼吸する」ことが、食べる力を支える ― こんにちは。今回は、自立度が比較的高い方に向けた**機能的口腔ケア(後編)**です。 口腔の機能は大きく分けて4つあります。 ✔ 食べる✔ 話す✔ 笑う✔ 呼吸する これらはすべて連動しています。「食べ…
こんにちは、さくら在宅クリニックです。 在宅診療の現場では、ご本人やご家族から「誰もいないはずなのに、すぐそばに誰かがいる気がする」「後ろに誰か立っているような感覚がある」といったお話を伺うことがあります。 これらは単なる気のせいではなく、…
― 「食べる力」を自分で守るトレーニング ― こんにちは。今回は、ある程度自立している方に向けた機能的口腔ケアをまとめます。 「まだ普通に食べられるから大丈夫」その今こそ、機能を維持するタイミングです。 なぜ今やるのか? 嚥下機能は気づかないうち…
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 私たちのクリニックでは、在宅療養をされている患者様やご家族から、「誰もいないはずなのに、近くに誰かがいる気がする」「後ろに誰か立っているような感覚がある」といったお話を伺うことがあります。 こうした体…
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 パーキンソン病やレビー小体型認知症の患者様から、「誰もいないはずなのに、そこに誰かが立っている」「後ろに誰か気配を感じる」といったお話を聞くことがあります。 これらは決して「気のせい」や単なる「認知症…
― 口腔のリハビリテーションという視点 ― こんにちは。今回は「機能的口腔ケア」について整理します。 口腔ケアは“清潔にすること”だけではありません。食べる・飲み込む・話す機能を守るケアこそが、在宅医療では重要です。 機能的口腔ケアとは? ケア提供…
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 パーキンソン病やレビー小体型認知症の患者様が、実際にはいないはずの「人」や「気配」を感じることがあります。これらは脳の働きの変化によって起こる症状であり、大きく分けて「幻視」と「実在感(FP)」の2つの…
― 誤嚥性肺炎を防ぐための「基本であり最重要ケア」― こんにちは。今回は「口腔保清(こうくうほせい)」について整理します。 口腔ケアには大きく2つあります。 機能的口腔ケア(嚥下・発語機能への介入) 口腔保清(清潔保持) どちらか一方だけでは不十分…
― 義歯は「細菌の貯蔵庫」になっていませんか? ― こんにちは。今回は「義歯の装着と清掃」について、在宅医療の視点から整理します。 義歯は、正しく使えば咀嚼・嚥下を助ける大切な装置です。しかし、清掃が不十分であれば―― 義歯は“口腔内細菌のリザーバ…
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 パーキンソン病やレビー小体型認知症の患者様が、「知らない人が立っている」「誰かが後ろにいる気がする」といった、目に見えないはずのものを訴えられることがあります。 これらは単なる「気のせい」や「認知症の…
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 今回は、意外と知られていない「お口の中の細菌」の実態と、それが全身の健康、特に誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)にどう関わっているかについて解説します。 1. 歯垢1gは「糞便」と同じ細菌数!? お口の中には…
―「噛める」は守れているか?誤嚥性肺炎との意外な関係― こんにちは。今回は「義歯(入れ歯)」が誤嚥性肺炎リスクにどのように関わるのかを、在宅医療の視点から整理します。 在宅現場でよくある言葉です。 「入れ歯、合ってないけど使ってます」「なくても…
「最近、一人暮らしの母が『近所の人が悪口を言っている』と怯えるようになった」「認知症かと思ったが、身の回りのことはしっかりできている……」 高齢の方にこのような症状が見られた場合、それは「遅発性パラフレニー(Late-Onset Paraphrenia)」かもしれ…
― 誤嚥性肺炎を防ぐ「見えない主役」― こんにちは。今回は「唾液(だえき)」の役割について、改めて科学的に整理してみたいと思います。 在宅医療の現場では、口腔乾燥=誤嚥リスク増大という場面を日常的に経験します。しかし、唾液の本当の働きは、想像以…
パーキンソン病(PD)といえば、手のふるえや歩きにくさといった「体の動き(運動症状)」がまず思い浮かぶかもしれません。しかし、実はそれと同じくらい、あるいはそれ以上に患者様やご家族を悩ませるのが、「幻視」や「認知機能の変化」といった目に見え…
こんにちは。皆さんは、自分のお口の中にどれくらいの細菌が住んでいるかご存知でしょうか? 今回は、意外と知られていない「口腔内細菌」の実態と、健康を守るための「口腔ケアの考え方」についてお話しします。 1. お口の中の細菌数は「糞便」に匹敵する!…
在宅介護の中で、ご本人が「そこに誰かいる」「知らない人の声がする」と訴え、驚かれた経験はありませんか?高齢者の幻覚や幻聴は、単なる「物忘れ」や「認知症」の一言で片付けられるものではなく、さまざまな医学的背景が隠れています。 今回は、スライド…
"> ">誤嚥性肺炎は、本来は食道へ送られるべき食べ物や唾液が誤って気道に入り、そこに含まれる細菌によって引き起こされる細菌性肺炎です。 原因は食べ物だけではない: 臥床(がしょう)時や就寝時にむせずに気道へ入っていく唾液も、重要な原因となります…