脳梗塞急性期における脳外科医の関心事は「どうやったらつまった血管を通せるか?」ということです。
なぜなら、脳梗塞が完成する前に治療することで脳梗塞のサイズを小さくできるからです。
そして、慢性期の課題は「どうやったら再発を防げるか?」ということにつきます。
再発を防ぐには、まず、どういう状態で再発がおこりやすいのかを知る必要があります。
ここで、少し硬いお話です
脳梗塞の分類は下記のように分類されます
1)ラクナ梗塞
2)アテローム血栓性脳梗塞
3)心原性脳塞栓症
うーん、分かりにくいですね。
では、まずのラクナ梗塞を説明します。
ラクナ梗塞
これは脳の中の細い血管が詰まることによって起きる小さな脳梗塞です。
脳の細い血管の動脈硬化が原因です。
つまると脳の深い部分に小さな脳梗塞がおきます。
近くに手足を動かす神経がまとまって走っているところ(内包:ないほう)があるので、そこに栄養を送っている血管がつまると麻痺が出ます。小さいからといっても馬鹿にはできません。
原因は脂質異常症(高脂血症)や糖尿病、高血圧、喫煙などの動脈硬化の危険因子であるとされています。
上の図を見てください。
脳の中のほそーい血管が詰まっているのがイメージできますよね。
これがラクナ梗塞です。
ラクナのは語源は穴倉だそうです。
つまり、小さな脳梗塞を少しかっこつけて言うと
ラクナ梗塞です。
難しいことを難しく話すのは、お医者さんの悪い癖だといつも感じてます。
難しいことを分かりやすく!
学生の頃の授業で難しい理論を分かり易く説明される講師が人気高いかったですし笑