在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

日々の鍛錬

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日々の鍛錬

右側の画像はガーゼをIphoneで撮影した画像です。

正直何だか分からないですね。

左は、このガーゼを卓上顕微鏡で見た画像です。

 

脳外科の手術は、細かい作業が多く脳外科医になった頃は

果たしてこんな作業が自分で出来るのか?と不安になりました。

なので、時間があればop室へ行き、ほぼ毎日こうした練習を繰り返してました。

「ました。」と言うと過去形ですが現在進行形で今も行ってます。

最近は、とても性能が良い卓上顕微鏡あり、夜中の不気味なop室に一人きりで行く必要なくありがたいです。

恐らくガーゼ縫いの練習は5万以上、手羽先の血管使用したバイパスの練習も数千回以上やってると思います。

練習量だけなら、脳外科医上位10%に入れる気がします。

 

後輩などに「先生、よく練習しますねぇ」などと言われると、「君は神様にギフトを与えてもらった、恵まれた人なの?」と言うようにしてます。確かに生まれながらのセンスを持つgiftedな脳外科医も見てきました。まぁ、残念ながら、僕にはそうした贈り物なく生まれてきましたが。

 

開頭手術を受ける患者さんの不安は、計りしれないものといつも思ってます。

誰よりも治療計画を緻密に考え、想定されるリスクを可能な限り回避して、誰よりも練習して手術に挑むように、これからも心掛けていきたいです。