在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

ハイドロリリースの細胞レベルの効果

線維芽細胞の働きは多彩です
建築業者の様に基質(細胞外マトリックス)、コラーゲン線維の多くを産生してます
管理者としてサイトカイン、インターロイキン産生します
*サイトカインは細胞間の伝達物質
*インターロイキンはサイトカインの一種であり免疫細胞間の伝達を担う
また爆破工作者のようにコラーゲン線維の再編も行いながら、
救急救命士として細胞外マトリックスの張力が高いとコラーゲン産生と細胞増殖を増加させる
そして最も重要なことはコラーゲン基質の建築、取り壊し、掃除は線維芽細胞への圧力と振動に基づいていると考えられます
こうして考えるとボディワーク理論に基づく治療は細胞と細胞外マトリックスの張力を変える可能性あるのではないでしょうか。
筋膜リリース(ハイドロリリース)の根拠はこうした線維芽細胞への働きかけが一つキーとなると考えます。
そして、定期的な運動の欠如(不動)はコラーゲン線維の形成を悪影響を与えることを電顕で見たコラーゲンの変性が明らかにしてます。

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コラーゲンの電顕像

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繊維芽細胞の働き