在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

治す医療から支える医療へ



脳外科医の仕事は、病院でしか行えない『治す医療』最たる領域だと考えます。

そこには、患者さんの価値観や生き方を反映させることは難しい場合多いのです。

一方の在宅医療では治せない病気、加齢に伴う心身衰弱で介護や医療が必要となる『支える医療』だと考えます。こうした医療は必ずしも病院に居る必要はなく、むしろ病院にいることは人生の大切な最後の時間を無為する場合も多く、加齢に伴い認知機能の低下にて病院にいるとせん妄などの病態出現にて沢山の薬で鎮静せざる得ない場合が多々あります。

人は私も含めて必ず死を迎えます。

どんなに困難な人生を過ごした患者さんも、最後の時が心安らかであれば自分の人生に納得がいくのではないでしょうか。

逆にどんなに素晴らしい人生を過ごしていても最後の時が、見ず知らずの人に囲まれ病院のベッドで終わることは、何か悲しい気持ちになるのは僕だけでしょうか。

在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)

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湘南の桜