在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

褥瘡に対する湿潤療法について

褥瘡に対してガーゼ保護する意味は無い!ということは度々触れてきました。自身も手術後の創部に対して、創部の治癒閉鎖を心配される症例に対してはカラヤヘシブという創傷被覆材を用いていました。但し、この被覆材は高価であり薬局などで購入できるものでないのが難点です。そこで一般的に使用できる被覆材としてプラスモイストという被覆材があります。創傷被覆材として必要とされる要件は、乾燥させず、浸出液を吸収するとことにあります。こうした点において、プラスモイストは、傷の浸出液を適度に吸収し、傷を乾燥させず、湿潤治療ができる材料であり非常に適しています。湿潤治療とは、傷が早く、きれいに治る治療法です。さらにアマゾンなどでも購入できるプラスモイストと固定材がセットになった便利な商品が存在します(救急ばんプラスモイストです)。感覚的には湿潤療法できるバンドエイドと考えてもらえばよいでしょう。湿潤治療ができる絆創膏として、救急ばんプラスモイストをお勧めします。

逗子、葉山、横須賀、鎌倉を撮影される山内様の写真です