在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

在宅医療における体重測定の意義

体重測定は、立てる方であれば容易に行うことができ、体重を測りその経時的な変化をみることで、多くの事を知ることができるので、非常に重要であると考えています。

体重が減ってきているのであれば、老衰の過程かもしれませんし、悪性腫瘍が背景にある可能性もあります。

体重が増えている場合は、心不全が増悪している可能性があります。

心不全で入院する患者さんは、入院の約30日前から徐々に体重が増加し、1週間前から急激に体重増加がみられるという論文があります↓
Chaudhy Sl, et al. Patterns of weight change preceding hospitalization for heart failure.Circulation.116(14):1549-54,2007

当院では、心不全で入院歴がある方には、少なくても週1回は体重測定をするようにお願いしています。その上で、「1週間で2kg以上体重が増えた場合には連絡してください」と伝えています。

逗子、葉山、横須賀、鎌倉在宅医療
在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)さくら在宅クリニックは逗子、葉山、横須賀、鎌倉の皆さんの健康と安心に寄与して参ります

逗子在住山内明徳様撮影