在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 68

高カルシウム血症の治療に関して続編です

ループ利尿薬

脱水の補正完了後の輸液継続中に投与

  • カルシウム値の低下を促す
  • 骨髄腫では利尿薬の使用は控える(骨髄腫腎の危険)

カルシトニンとステロイド

  • 腎機能に関係なく使用可能
  • カルシトニンは副作用や禁忌が少ないが48時間連続使用するとい耐性を発揮する
  • ステロイドはリンパ腫などの血液悪性腫瘍、肉芽腫性疾患、副甲状腺機能亢進症

 末端肥大症の場合に有効だが、その他の場合では効果が少ない