在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

壊死性筋膜炎の危険性とは?#在宅医療

脳外科医として病院勤務していた頃、脊椎の手術も行っていました。

特に静岡での勤務時代には整形外科医で高名な脊椎外科の先生が脊椎センターを立ち上げ、その末席で脳外科医として週1回の外来と年間で40-60件程度の脊椎の手術をしておりました。ただ、外来の大半は腰痛の患者さんなのですが、一度手痛い見逃しを経験しました。尋常でない腰痛を訴えていたのでCT撮影にて脊椎や関節ばかりを診て、軟部組織(筋肉など)をよく診てなく壊死性筋膜炎を見逃していました。幸い、その病院は放射線読影医が7-8名おり、リアルタイムで情報共有してくれるので、PHSから「先生、この患者さん壊死性筋膜炎ですよ」という神の声にて救われました。前置き長くなりましたが

若年(40-60代)×糖尿病=尋常でない腰痛では壊死性筋膜炎を見逃すな!としております。

壊死性筋膜炎”に関するBMJのレビュー

BMJの"壊死性筋膜炎"に関するレビューから"Learning Points"だけまとめました。

Necrotising fasciitis
BMJ 2012; 345 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e4274 (Published 20 July 2012)


・壊死性筋膜炎は致死的で急速進行性の軟部組織感染症であり,健康な若い人に起きる
インスリン注射使用中の糖尿病,血液悪性疾患は特にリスクが高い
・診断には強い疑いを持つことが必要。「何かおかしい」あるいは治療にはんおうしない場合は特に壊死性筋膜炎を考える
・早期の外科的な検索(生検)は合併症が少なく確定診断と治療促進への唯一の道である
・診断が確定すれば外科的手術での生存率は60〜80%。より速い生検とデブリードマンが切除範囲の拡大や術後の後遺症を減らす。

逗子、葉山、横須賀、鎌倉在宅医療

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#在宅医療における腰痛管理
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逗子在住山内明徳様撮影