在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

クーデックエイミーを導入しました~スマホ操作で「疼痛コントロール」可能 #在宅医療

在宅医療において癌患者さん、慢性心不全の患者さんなどで麻薬や鎮静の薬を精密に投与する必要が生じます。こうした患者への投薬行う場合、今までは機器をレンタルして投薬を行っていましたが、在宅でも使用できる機器が登場しました。

名称はクーデックエイミーと呼ばれるものであり、可愛らしい名称です。まずレンタルしなくてよい=必要時のスピード感が圧倒的に早くなりました。これは薬剤師の協力のおかげですが、薬剤の調整のみが時間的な律速となり、病院で準備するのと遜色ないスピード感となりました。

利点を箇条書きにすると

・本体が非常にコンパクトで、スマホで操作(設定)を行うことが可能です。➤患者さんがトイレに行く際など、以前の機器ですと重たいと言われることがありましたが圧倒的に軽量となりました。

持続流量は0.1mL/hrから0.1mL単位で、PCAは0.1mLから0.1mL単位で設定が可能。

➤以前の機器は0.5ml単位であり、より細かな容量設定が可能となりました。

本体としてはPCAがワイヤレス(無線)であり、PCAスイッチの配置場所が非常に自由度が高くなっております。

スマホで設定できるようになり、ご家族が離れた場所からレスキュー(突出痛などの出現時のボーラス投与)対応可能となりました。

「予定終了時刻」を表示させることが可能

➤薬剤の入れ替え時期などは明確に分かり、薬剤師は非常に負担が減るかと思います。

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