在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

栄養管理を科学する~在宅医療あるある:高齢者の嚥下障害とは?

在宅医療の現場では、高齢者の「嚥下障害(えんげしょうがい)」に直面することがよくあります。

嚥下障害を理解するには、次の2つの側面から捉えることが大切です。


1. 咀嚼・食塊形成・送り込みの不全

食事を噛んで、飲み込む準備をする過程がうまくいかず、嚥下がスムーズに行えない状態です。

2. 食塊の咽頭残留・誤嚥

飲み込んだものが喉の奥に残ったり、誤って気道に入ってしまう状態。
これらは定量的に評価することができ、**「見える化」**も可能です。


嚥下障害の主な原因は?

  • 義歯の不適合
  • 臼歯の咬合喪失(奥歯で噛めない)
  • 舌や首まわりの筋力低下
  • 筋力全体の衰え
  • 協調運動の障害
  • 口腔内の乾燥
  • 仮性球麻痺(脳神経の障害によるもの)

これらの詳しいメカニズムや対処法については、YouTubeでも解説しています!
ぜひチェックしてみてください👇

📺 内田賢一 - YouTube
🏠 さくら在宅クリニック(逗子市)
🔗 さくら在宅クリニック公式サイト

在宅医療のリアルな現場から、分かりやすく情報を発信しています。
健康で自分らしい生活を続けるために、私たちと一緒に学んでいきましょう!