在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

パーキンソン病を科学する6②~αシヌクレイン仮説とプリオン病の共通点

神経難病の新たな理解に向けて

パーキンソン病レビー小体型認知症と深く関わるとされる「αシヌクレイン」。
このタンパク質が、ある意味で“感染性”を持つかのように脳内を伝搬していくことが、近年の動物実験で明らかになっています。

例えば、αシヌクレインを脳内に注入すると、周囲の神経細胞へと次々に広がっていく様子が観察されました。さらに、腸管周囲の神経から延髄、仙髄といった中枢神経系への“逆行性伝搬”も確認されています。

このような挙動は、異常プリオンタンパク質の伝播様式と極めてよく似ています。
すなわち、αシヌクレイン仮説 ≒ プリオン仮説 という図式が、現在の研究で支持されつつあるのです。

神経難病の解明が進むことで、将来的な予防や治療への手がかりとなることが期待されています。


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🏠 当院について
「さくら在宅クリニック」は、逗子・葉山・横須賀・鎌倉エリアを中心に、
神経難病やがん末期などに特化した在宅医療を提供しています。
医師・看護師・ケアマネジャーなどが連携し、安心してご自宅で療養できるようサポートしています。

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