在宅医療の現場で、尿道カテーテルを長期間使用している患者さんから、
「尿のバッグが紫色なんですが、大丈夫ですか?」というご相談を受けることがあります。
これは**「紫色尿バッグ症候群(Purple Urine Bag Syndrome)」と呼ばれる現象で、
見た目に驚かれるかもしれませんが、基本的には深刻な問題ではありません**。
💡どうして紫色になるの?
以下のようなメカニズムで起こります:
-
便秘があると腸内細菌が異常に増殖
-
尿路感染があると、尿中のインドール硫酸が分解されて、**インディゴ(青)とインジルビン(赤)**が発生
-
これらが混ざると紫色になり、尿バッグだけが紫色に染まるのです
※実際の尿は、通常通り黄色です。
✅ 対応はどうする?
-
パープルバッグ症候群は、便秘と尿路感染の可能性を示すサインではありますが、
無症候性細菌尿(症状のない尿路感染)は、原則として治療不要です。 -
便秘があれば改善を検討することで、再発の予防につながります。
💬「見た目はびっくりしますが、慌てずに状態を確認しましょう」
📺 在宅医療についてもっと知りたい方へ
YouTubeチャンネルで、神経難病や高齢者医療について分かりやすく解説しています。
👉 内田賢一の在宅診療チャンネル - YouTube
🏠 当院について
「さくら在宅クリニック」は、逗子・葉山・横須賀・鎌倉エリアを中心に、
神経難病やがん末期などの在宅療養を支援しています。医師・看護師・ケアマネジャーが連携し、
ご自宅で安心して過ごせる医療体制を整えています。
🔖 関連ハッシュタグで情報チェック!
#在宅医療 #パープルバッグ症候群 #紫色尿バッグ症候群
#尿道カテーテル #便秘 #無症候性細菌尿
#さくら在宅クリニック #内田賢一 #逗子 #葉山 #横須賀 #鎌倉