在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

パーキンソン病を科学する13~ドパミン製剤は「病気の進行」には関与しない?けれど…

パーキンソン病の運動症状に対し、長年「L-ドパ(レボドパ)」が中心的に用いられてきました。

一方、近年の研究では、L-ドパが病気の進行そのものを遅らせるわけではない可能性も示唆されています。
つまり「毒にも薬にもならない」とする立場もあるのです(下記グラフ参照)。

しかし、私は現場の在宅医としてこう考えています。


ドパミン製剤の意義とは?

L-ドパの価値は、単に「症状を抑える」だけではありません。

💡ドパで「運動すること」による3つの重要効果

  1. 脳や筋肉を“さびつかせない”
     → 運動することで神経ネットワークの可塑性が保たれます。

  2. 心肺機能を維持できる
     → フレイル・サルコペニア予防につながります。

  3. 悪い代償運動パターンをリセットできる
     → 動きの癖が強くなる前に、正常な運動パターンに戻す効果も。

つまり、**L-ドパは「自分の体を取り戻すためのパスポート」**だと私は思っています。


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