在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

パーキンソン病を科学する15②~💊ドパミン製剤が分解される前に——“助ける薬”の存在


パーキンソン病の治療で用いられるL-ドパ(レボドパ)は、脳に届いてはじめて効果を発揮する薬です。
しかし、L-ドパは腸から吸収されたあと、脳に届く前の血管内(末梢)で分解されてしまう
という性質があります。

そのため、L-ドパの**効果を最大限に引き出すために欠かせないのが「補助薬」**の存在です。


🧪 血管内での分解を防ぐ“2つの薬剤”

血中でL-ドパがドパミンへと分解されてしまうと、脳には届かず、むしろ副作用の原因になります。

そのリスクを防ぐため、L-ドパと一緒に投与される薬剤があります。

🔹 カルビドパ or ベンセラジド(AADC阻害薬)

→ L-ドパがドパミンに変わってしまうのを防ぐ

🔹 エンタカポン・オピカポン(COMT阻害薬)

代謝産物である3-OMD(3-O-メチルドパ)への変換を防ぐ

この2剤の併用により、L-ドパの「血中でのロス」を防ぎ、より多くの薬を脳に届けることが可能になります。


🧠脳に届くのはたったの3〜5%?

実は、飲んだL-ドパのうち**脳に到達できるのはわずか3〜5%**程度だとされています。
これほど“届きにくい”薬だからこそ、吸収・代謝・運搬を支える仕組みが重要なのです。

下記の図のように、腸管吸収・血中移行・血液脳関門通過といった複雑な経路を通じてようやく、脳内でドパミンとして作用します。

 


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