在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

パーキンソン病を科学する21~セロトニン神経がドパミンを代償する?

〜ウェアリングオフの“裏側”で起きていること〜

パーキンソン病が進行すると、脳内のドパミン神経細胞黒質線条体ドパミン系)は徐々に減少していきます。

その代償として、セロトニン神経(ラペ核由来)がドパミンを代わりに放出するというメカニズムが働くことがわかってきました。


代償なのに“逆効果”?

一見、ドパミンが補われるように思えますが、セロトニン神経にはドパミンを適切に“貯蔵”・“制御”する能力がありません

結果としてどうなるかというと……

💥 ドパミンが“必要以上”に一気に放出されてしまい、すぐに枯渇してしまうのです。

このような**“過剰な代償反応”が、かえってウェアリングオフ現象を悪化させる要因**になっていると考えられています。


🧠 神経ネットワークは複雑で繊細

進行期パーキンソン病では、ドパミン製剤の投与量だけでなく、

  • セロトニン神経の代償反応

  • 脳内での神経伝達のバランス

  • 薬剤のタイミングや吸収性

など、複数の要因が絡み合って症状が変化することに注意が必要です。


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