在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

ご自宅でできる「嚥下内視鏡検査」 ~誤嚥性肺炎を繰り返す方・飲み込みに不安のある方へ~

画像が生成されました高齢者の在宅医療において、とても重要なテーマの一つが「食べること」です。特に認知症脳卒中の既往がある方、がん・神経難病を抱える方にとって、「食べる」ことは大きな課題となる場合があります。


🍽 食べられない理由はさまざま

  1. 嚥下(飲み込み)機能の低下

  2. 食欲そのものがない(がんや老年期うつなどによる)

  3. 食べ物の通り道に障害がある(胃の手術後、腹水など)

このうち、特に1番目の「嚥下機能の低下」に対しては、現在の食形態や姿勢、食事内容が本当に合っているのかを評価する必要があります。


👀 嚥下内視鏡とは?

嚥下内視鏡(VE:ビデオ嚥下内視鏡検査)とは、鼻から細いカメラを挿入して、喉(咽頭)や声帯周囲の動き、飲み込んだ物が正しく食道へ送られているかを観察する検査です。

この検査はご自宅で実施可能です。
病院に行かなくても、自宅で医師が内視鏡を持参し、安全に行える点が大きなメリットです。


🧐 嚥下内視鏡でわかること

  • 飲み込んだ物が誤って気管に入っていないか?(誤嚥の有無)

  • 喉に食べ物や唾液が残っていないか?(残渣)

  • 現在の食事形態(普通食、刻み食、とろみなど)は適切か?

  • 食事姿勢・食べる速度・タイミングの問題はないか?

喉頭蓋谷」や「梨状窩」という部位に残渣が溜まりやすく、要注意ポイントです。
また、声帯の奥にある気管に食べ物が入りかけていれば、それは誤嚥のサインです。


📝 検査の流れと観察ポイント

  • 問診と診察から誤嚥リスクを推定

  • 実際に複数の食事形態で嚥下を評価

  • 口輪筋・舌の動き・咽頭反射・空嚥下などを事前にチェック

  • 嚥下反射があっても“モグモグ”が続いているケースも多く、その確認が非常に重要です


🌸「誤嚥が心配…」そんな時はぜひご相談を

「最近むせやすい」「食べた後に咳が出る」「何度も誤嚥性肺炎を繰り返している」
そんなときには、嚥下内視鏡検査をおすすめします。

在宅でもできる安全で正確な検査です。
飲み込みに不安を感じたら、どうぞお気軽にご連絡ください。


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