在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

創傷ケア(スキン テア、褥瘡、下肢潰瘍)を科学する25~繰り返す足のただれ…それ、「静脈性下腿潰瘍」かもしれません

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ふくらはぎの内側に、じくじくとした傷ができて治りにくい…。それはもしかすると、**静脈のうっ滞が原因で起こる「静脈性下腿潰瘍」**かもしれません。


✅ 静脈性下腿潰瘍とは?

下肢の静脈のうっ滞(血流停滞)によって引き起こされる皮膚潰瘍です。特に下腿(ふくらはぎの下1/3)内側に好発し、浮腫や皮膚の変色、痛み、再発性が特徴です。

📸 下腿の静脈瘤と皮膚の変化


🧩 原因と背景疾患

主な原因

背景として確認すべき既往歴


👁 典型的な所見

  • 下肢浮腫:特に夕方以降に目立ちます。

  • 色素沈着(ヘモジデリン沈着):茶褐色または灰色

  • 脂肪皮膚硬化症:皮膚が硬く厚くなる

  • うっ滞性皮膚炎:鱗屑、紅斑、掻痒感あり

  • 創傷部位:主に内果(内くるぶし)周囲、不整形で滲出液が多い

📸 進行した潰瘍の例


💥 増悪因子

  • 長時間の立位や座位

  • 下肢下垂

  • 活動量の低下や歩行障害


🩹 創傷の特徴と経過

  • 創部は浅く、皮下組織まで及ぶ潰瘍が多い

  • 浮腫が強い時期は滲出液が多く、創部痛も目立つ

  • 再発を繰り返す症例が非常に多く、根本的な原因への対応が重要

📸 広範囲潰瘍例


🏠 在宅でもできる静脈性潰瘍ケア

さくら在宅クリニックでは、静脈性潰瘍に対し下記のような在宅支援を行っています:

  • 訪問による創傷処置・ドレッシング管理

  • 浮腫管理(圧迫療法の適応検討など)

  • 栄養状態・全身管理

  • ご家族へのケア指導


🎥 YouTubeでも学べます!

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