
大腿骨近位部骨折の診断と治療の基本
✅ はじめに
大腿骨近位部骨折は、高齢者に最も多い転倒によるケガのひとつです。見逃すと寝たきりや合併症の原因となり、ADL(日常生活動作)や生命予後に大きく影響します。
本記事では、超高齢社会を支える皆さんのために、診断から治療、そして退院支援までの基本を、スライドとともに解説します。
1. 🔍どんなときに疑う?
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転倒後、股関節の痛みで立てない・動けない
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足が外側にねじれ短く見える(短縮・外旋)
これが出たら、まず「大腿骨近位部骨折」を疑うべきサインです。
2. 📝診察所見とカルテ記載のコツ
実際の記載例はこちら:
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下肢:見かけ上、短縮・外旋
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スカルパ三角:圧痛あり
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大転子部:圧痛あり
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自動下肢挙上:不可能
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股関節の他動:強い痛みあり
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足背動脈:触知あり
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足関節背屈:可能
👉 このような所見があれば、すぐにX線検査へ!
3. 🖼診断に必要な画像検査
4. 👵高齢者ならではの背景確認ポイント
👉 生活背景の把握は、治療方針・退院支援に直結します!
5. 🦴骨折部位の解剖と分類
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骨頭
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頸部(Garden分類で細分類)
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転子部(大転子・小転子)
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転子下部
👉 どこで折れたかによって、治療法や血流リスクが異なります。
6. 🩺Garden分類と治療方針
| Garden分類 | 特徴 | 治療法の選択 |
|---|---|---|
| Stage I・II | 非転位型 | 骨接合術(ネジやピンで固定) |
| Stage III・IV | 転位型 | 人工骨頭置換術が多い |
👉 転位の有無が術式や予後を決める重要ポイントです!
7. 🔧治療の基本方針
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基本は早期手術
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合併症(肺炎、褥瘡、血栓)を防ぎ、早期リハビリへつなげる
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ただし、全身状態が悪く麻酔が難しい場合は保存療法も選択肢
8. 🖼画像で学ぶ:転位のない骨折
9. 🖼画像で学ぶ:転位のある骨折
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骨頭と骨幹の連続性が断たれている
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Garden分類ではStage III〜IVに相当
👉 人工骨頭置換術が第一選択となることが多いケースです。
10. 🔩大腿骨転子部骨折とは?
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骨幹に近い部位の骨折で、血流が比較的保たれやすい
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治療法:骨接合術(プレート・髄内釘)
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骨癒合しやすいため、
👉 早期荷重開始・リハビリが鍵!
11. 🛏術後の注意点
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原則、術後すぐに離床・全荷重OK
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人工骨頭置換術では、脱臼に要注意!
特に後方アプローチの場合は、股関節屈曲+内転+内旋で脱臼リスクが高まります。ポジショニングに注意を。
12. 🎯まとめ:診療の要点
✅ 「転倒+股関節痛」=まず骨折を疑う
✅ 身体所見+X線+社会背景をしっかり確認
✅ 手術が原則。ただし、個別の事情で保存療法も
✅ Garden分類など解剖を理解し、治療方針を選択
✅ 術後は早期リハビリと脱臼予防が重要!
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▶ 内田賢一 - YouTubeチャンネル
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