アルツハイマー型認知症の治療薬の一つに リバスチグミン があります。現在、日本では貼付剤(パッチ)のみが使用できます。
作用機序と特徴
つまり「ドネペジルと比べて作用機序が優れている」とは必ずしも言えないのです。
経口薬ではなくパッチになった理由
海外ではカプセルも販売されていますが、日本では開発中止になりました。
👉 よく「リバスチグミンは副作用が少ない」と誤解されますが、これは カプセルと比べてパッチの方が消化器症状が少ない という意味です。
ドネペジルなど他の抗認知症薬と比べて副作用が少ないという根拠はありません。
臨床試験の結果
国内では「1301試験」と呼ばれる二重盲検試験が行われました。
結果
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認知機能検査(ADAS-cog):18mg/日群のみ有意差あり
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全般的臨床評価(CIBIC-plus):どの群も有意差なし
つまり「認知機能検査のスコア改善はあったが、日常生活全般の改善は証明できなかった」という微妙な結果でした。
PMDA(医薬品医療機器総合機構)の判断
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「認知機能のわずかな改善効果は確認されたが、臨床的に意味があるとは言い難い」
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「ただし日本ではドネペジルしか選択肢がなかったため、治療の幅を広げる目的で承認」
最終的に承認はされましたが、「効果は限定的である」という前提で使用するべき薬とされています。
教訓
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作用機序がユニークでも臨床効果につながるとは限らない
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少量(9mg/日)は無効、使うなら十分量(18mg/日)が必要
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ADAS-cogの点数差(平均1〜2点程度)は臨床的に意味があるとは言えない