在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

看護師さんによる在宅医療におけるエコーを科学する30~エコーでみる頸部食道と食道胃接合部の観察ポイント

画像が生成されました経鼻胃管の留置や管理を行う際、エコーを用いて頸部食道や食道胃接合部を確認することができます。ここでは、観察の基礎知識から方法、注意点までを整理しました。


① 頸部食道の観察

使用するプローブ

  • リニア型プローブ:浅い部位の観察に適しています。

  • ランドマーク:気管と甲状腺が目印。

観察方法

  1. プローブを左頸部に当て、横断走査で観察。
    → 頸部食道は正中よりやや左を走行しています。

  2. 横断像が確認できたら、プローブの中心を食道に合わせて90°回転
    → 長軸像では、甲状腺の背側を通る直線状の低エコー像が頸部食道です。

注意点

  • プローブを強く押し当てすぎないこと。総頸動脈がつぶれない程度で。

  • 気管切開チューブや経鼻胃管を確認する場合も、咳嗽反射や事故抜去を防ぐためやさしく当てることが重要です。


② 食道胃接合部の観察

使用するプローブ

  • コンベックス型プローブ:深部の観察に適しています。

  • ランドマーク:腹部大動脈、肝臓、胃。

観察方法

  1. 剣状突起下(みぞおち)にプローブを当て、縦断走査
    → 腹部大動脈・肝臓・胃を同定。

  2. プローブを右側へ45°回転し、腹側へ傾ける
    → 高エコーとして描出される胃小弯、その後方に食道胃接合部が見えてきます。

注意点

  • 接触が弱いと画像が不鮮明になるため、しっかり肌に密着させる。

  • プローブを当てる際は、患者さんの羞恥心に十分配慮。

    • 観察部位以外はタオルで覆う

    • 個室やカーテンで仕切れる環境で実施


まとめ

  • 頸部食道はリニア型プローブ、食道胃接合部はコンベックス型プローブで観察。

  • ランドマークを意識すると描出しやすい。

  • 強い圧迫や羞恥心への配慮不足はトラブルの原因になるため注意。

関連動画はこちら → [さくら在宅チャンネル(YouTube)]


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#経鼻胃管の留置 #エコー #看護師技術 #特定行為 #安全な穿刺