経鼻胃管の留置や管理を行う際、エコーを用いて頸部食道や食道胃接合部を確認することができます。ここでは、観察の基礎知識から方法、注意点までを整理しました。
① 頸部食道の観察
使用するプローブ
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リニア型プローブ:浅い部位の観察に適しています。
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ランドマーク:気管と甲状腺が目印。
観察方法
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プローブを左頸部に当て、横断走査で観察。
→ 頸部食道は正中よりやや左を走行しています。 -
横断像が確認できたら、プローブの中心を食道に合わせて90°回転。
→ 長軸像では、甲状腺の背側を通る直線状の低エコー像が頸部食道です。
注意点
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プローブを強く押し当てすぎないこと。総頸動脈がつぶれない程度で。
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気管切開チューブや経鼻胃管を確認する場合も、咳嗽反射や事故抜去を防ぐためやさしく当てることが重要です。
② 食道胃接合部の観察
使用するプローブ
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コンベックス型プローブ:深部の観察に適しています。
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ランドマーク:腹部大動脈、肝臓、胃。
観察方法
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剣状突起下(みぞおち)にプローブを当て、縦断走査。
→ 腹部大動脈・肝臓・胃を同定。 -
プローブを右側へ45°回転し、腹側へ傾ける。
→ 高エコーとして描出される胃小弯、その後方に食道胃接合部が見えてきます。
注意点
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接触が弱いと画像が不鮮明になるため、しっかり肌に密着させる。
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プローブを当てる際は、患者さんの羞恥心に十分配慮。
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観察部位以外はタオルで覆う
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個室やカーテンで仕切れる環境で実施
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まとめ
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頸部食道はリニア型プローブ、食道胃接合部はコンベックス型プローブで観察。
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ランドマークを意識すると描出しやすい。
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強い圧迫や羞恥心への配慮不足はトラブルの原因になるため注意。
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