
脂質異常症|「量を増やす」だけでは悪化する
脂質異常症とは
血中のリポたんぱくは、コレステロールや中性脂肪といった脂質を運搬し、全身を循環しています。
通常、脂質は生体内のホメオスタシスにより一定範囲に保たれていますが、何らかの原因で血中脂質レベルが異常になると脂質異常症と診断されます。
脂質異常症では、
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LDLコレステロール(LDL-C)の高値
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中性脂肪(TG)の高値
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HDLコレステロール(HDL-C)の低値
が、冠動脈疾患や動脈硬化の主要な危険因子となります。
脂質異常症と栄養療法の基本
脂質異常症に対する栄養療法の基本は、
👉 **「過剰なエネルギー摂取を避けること」**です。
一般的に推奨される栄養組成は以下の通りです。
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脂質エネルギー比:20~25%
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糖質エネルギー比:50~60%
加えて、
が重要とされています。
脂質エネルギー比の低下は LDL-C の低下に寄与し、
炭水化物エネルギー比の調整は 高TG血症や低HDL-C に一定の改善効果を示します。
脂質異常症がもたらす病態生理
LDLコレステロールの増加
高LDL-C血症では、酸化により変性したLDL由来コレステロールが血管壁に沈着し、
粥状動脈硬化を発症・進展させます。
HDLコレステロールの役割
HDL-Cは、血管壁に蓄積した過剰なコレステロールを肝臓へ逆転送し、
動脈硬化を抑制する防御因子として働きます。
高トリグリセライド血症の注意点
高TG血症は、
👉 急性膵炎の重要なリスク因子
であるため、
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アルコール制限
が必要となります。
脂質異常症における「攻めの栄養療法」の注意点
脂質異常症患者に対して、
を併用していたとしても、
👉 過剰なエネルギー摂取は明確なリスクとなります。
特に注意すべき栄養パターンは以下です。
これらは、
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LDL-C上昇
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動脈硬化の進行
を助長するため、「攻めの栄養療法」としては不適切です。
まとめ|脂質異常症では「攻めすぎない」判断が重要
脂質異常症を合併する患者では、
**量よりも「質」と「配分」**を重視した栄養管理が不可欠です。