在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

攻めの栄養療法を科学する43~栄養剤摂取の「適切なタイミング」を考える

画像が生成されました栄養剤は、量や種類だけでなく「いつ摂るか」


が効果を左右します。
食事と同時に摂取できない場合は、間食・夜食・リハ終了後など、時間をずらして摂取する工夫が有効です。

患者に合わせたタイミング調整の工夫

  • 傾眠がある患者:覚醒が良い時間帯を選ぶ

  • 間食の習慣がある患者:普段の間食時間に合わせる

  • 食事量が落ちやすい患者:食事とは別枠で提供する

また、**Sip feeds(ちびちび飲み)**は、飲用時の心理的負担を軽減し、摂取継続に役立ちます。


リハ終了後の栄養補給がもたらすメリット

リハ後は、空腹感や口渇があり、
栄養・水分を無理なく自然に摂取しやすいタイミングです。

とくに低栄養状態の患者では、
訓練直後に「たんぱく質+糖質」を含む栄養剤を摂取することで、

  • 筋力

  • 持久力

  • ADL・歩行能力

の改善が得られる可能性があります。

👉 機能訓練室で栄養剤を摂取できる環境づくりは、
低栄養予防とリハ効果最大化の両面で有効です。

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Med-Pass(メッドパス)という選択肢

Med-Passとは、
通常は水で内服する薬剤を、栄養剤で服用する方法です。

Med-Passの利点

  • 服薬タイミングに合わせて確実に栄養剤を摂取できる

  • 食事量を妨げにくい

  • 看護師の見守りが入りやすく、アドヒアランス向上が期待できる

⚠️ ただし、一部薬剤では吸収率が変化(低下/上昇)する可能性があるため、
事前に薬剤師と相談することが必須です。


筋肉量を効率よく増やすための「タイミング戦略」

筋肉量増加には、
**「栄養を摂る」だけでなく「運動と同時期に摂る」**ことが重要です。

  • 最も効果的:運動(リハ)直後+アミノ酸供給

  • 低栄養患者では、訓練直後の栄養補給により
    筋力・持久力・ADL改善が得られやすい


栄養補給を成功させるための多職種連携

リハ栄養を継続し、効果検証まで行うには、多職種連携が不可欠です。

開始前に多職種で確認すること

  • なぜ必要栄養量が満たせないのか

  • 栄養剤使用の目的と必要性

  • 摂取方法・確認方法・効果検証の指標

開始後のポイント

  • 患者への動機づけと説明(なぜ必要か)

  • 味・量が嗜好に合っているかの確認

  • 定期的なモニタリング(摂取量・効果)

  • 必要に応じた内容・量・製品の見直し

👉 継続使用では、味への飽きにも注意し、患者の声を直接確認します。


まとめ|リハ栄養は「タイミング × 継続 × 連携」

  • 栄養剤は食事以外の時間帯も柔軟に活用

  • リハ直後の補給が筋力・ADL改善に有効

  • Med-Passは確実な摂取に有用(薬剤師連携必須)

  • 多職種での計画・実行・評価が成功の鍵

リハの成果を引き出すために、
「いつ、どう摂るか」まで含めた栄養設計を行いましょう。


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