
―「免疫を上げたい」時に、誰にでも使ってよいわけではない―
**免疫調整経腸栄養剤(Immunonutrition)**とは、
免疫増強効果が期待される栄養素を強化した経腸栄養剤です。
主に以下の栄養素が強化されています。
主な投与対象
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消化管の待機手術患者
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外傷患者 など
術前に免疫賦活栄養剤を投与することで、
術後感染症の減少などの効果が報告されており、
消化器外科のメジャーな待機手術でルーチンに推奨する報告もあります。
インパクト(Impact)とMEINの違い
🔹 インパクト
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栄養組成に大きな偏りがある
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2週間以上の長期投与は栄養状態改善には不向き
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短期・周術期使用が前提
🔹 MEIN
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栄養の「質」を調整した設計
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栄養インバランスが少なく、長期摂取が可能
⚠️ 重要な注意点
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ALI(急性肺障害)
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重症敗血症などの重症感染症患者
では、有効性が示されないばかりか、
死亡率上昇の報告もあるため、使用は推奨されません。
👉 「免疫を上げたいから使う」ではなく、病態選択が最重要です。
リハビリテーション栄養用の栄養剤
リハビリテーションと栄養管理を同時に行う場面では、
リハ栄養用に設計された栄養食品も有効な選択肢となります。
主な製品例
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リハデイズ
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メディミル ロイシンプラス
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リハたいむゼリー
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アミノエールゼリー ロイシン40
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リハサポートmini
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サルコファイバー など
※ 総合栄養剤の中にも、リハ栄養患者の経管栄養に適した組成の製品があります。
高粘度経管栄養剤という選択肢
固形化経腸栄養剤(ゲル化)
固形化経腸栄養剤とは、
寒天などを用いて液体栄養剤をゲル化し、
「重力に抗して形態を保つ硬さ」
を持たせたものです。
特徴
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生理的な形態に近い
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以下の改善効果が期待される
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嘔吐
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栄養剤リーク
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下痢
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課題
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調理に手間と時間がかかる
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多数のシリンジや設置スペースが必要
一方で、
寒天は安価・入手容易という利点から、
在宅や施設で採用されることも少なくありません。
半固形状栄養剤(胃瘻用)
特徴
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粘度:約5,000~20,000 mPa・s
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主に胃瘻用として使用
日本で開発・発展し、
多くの臨床的有用性が報告されています。
2014年には、
👉 ラコールNF配合経腸用半固形剤(医薬品)
も登場しました。
半固形栄養剤に期待される効果
① 胃食道逆流の減少
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誤嚥性肺炎の減少
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嘔吐の防止
② 栄養剤リークの減少
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スキントラブルの防止
③ 小腸通過時間の延長
④ 投与時間の短縮
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褥瘡悪化の予防
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リハビリ時間の確保
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介護負担の軽減
使用時の注意点(重要)
👉 「半固形だから安全」ではなく、投与方法と姿勢管理が効果と安全性を左右します。
まとめ|特殊栄養剤ほど「使いどころ」が重要
栄養剤は「種類」よりも「適応と使い方」。
それが、攻めの栄養療法の本質です。
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