在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

在宅医療を科学する72~

#在宅医療#パーキンソン病#ヴィアレブ#持続皮下注入#wearing-off#さくら在宅クリニック#逗子市#神奈川

ヴィアレブとは?在宅でできるパーキンソン病の「最終治療ライン」

内服薬だけでは「動きの波」が抑えられなくなってきた…そんな患者さんとご家族に、在宅でも選択できる新しい選択肢があります。それがヴィアレブ(levodopa+carbidopa配合製剤)の持続皮下注入療法です。

ヴィアレブとは

レボドパ+カルビドパを組み合わせた配合製剤を、小型のポンプで24時間または日中だけ継続的に皮下投与する治療法です。

投与方法

持続皮下注入

投与時間

24時間 or 日中のみ

主な目的

wearing-off / on-off の改善

在宅対応

可能(管理サポートあり)

なぜ持続投与が必要なのか

パーキンソン病が進行すると、内服薬の効果が時間とともにムラになる「wearing-off(ウェアリングオフ)」や、予測できないタイミングで動けなくなる「on-off現象」が起こりやすくなります。持続皮下注入で薬を一定濃度で体内に届けることで、こうした動きの不安定さを大幅に軽減できます。

デュオドーパとヴィアレブ:2つの選択肢

デュオドーパ(腸瘻)

外科的処置でチューブを消化管に留置。"攻め"の最終兵器として確立した療法。より重症例に有効。

ヴィアレブ(皮下注入)

針を皮下に刺すだけ。手術不要で在宅でも導入しやすい現実的な最終治療ライン。

在宅導入のポイント

  • 専門医と在宅医が連携してポンプ設定・用量調整を行います
  • 訪問看護師がポンプ管理・穿刺部位のケアをサポートします
  • ご家族への操作説明・緊急対応フローもあわせて整備します
  • 定期的な神経内科受診と在宅往診を組み合わせて継続管理します

さくら在宅クリニック について

さくら在宅クリニックは、神奈川県逗子市を中心に、葉山・横須賀・鎌倉エリアで在宅医療を提供しています。パーキンソン病を含む神経難病の在宅管理に力を入れており、ヴィアレブの導入・管理についても専門医と連携した体制を整えています。

「病院への通院が難しくなってきた」「在宅でできる治療の選択肢を知りたい」というご相談は、お気軽にクリニックまでお問い合わせください。