「認知症でない人にはわからない」——
だからこそ、当事者同士でつながろう
家族や専門職という頼れる仲間ができたとしても、「この気持ち、うまく伝わっていないかもしれない」と心細くなることがあるでしょう。そんなときに力になってくれるのが、同じように認知症とともに生きる当事者の仲間や先輩です。
当事者同士でつながる意味
認知症のある方同士が交流できる「本人の会」のような場では、表に出しづらかった気持ちや本音を共有し、「あるある!」と共感できる時間を持つことができます。
その人は、年齢や性別、症状があなたと違うこともあるかもしれません。しかし、認知症という共通点があることで、専門職や家族には伝えにくかった感覚を分かち合える場になります。
「認知症でない人にはわからない」
「不安な気持ちが伝わっていない」
——そんなとき、当事者の仲間が力になってくれる
「不安な気持ちが伝わっていない」
——そんなとき、当事者の仲間が力になってくれる
当事者とつながれる3つの場
ピアサポート
「ピア」とは仲間の意味。専門職によるものではなく、認知症のある方同士で体験や思いを語り合い、互いにサポートする取り組みです。病院内で実施しているところもあります。
認知症のある本人の会
認知症のある方同士が集い、交流する場です。食事をしたり、作業をしたり、場所によって活動内容はさまざまです。若年性認知症の方向けの集いもあります。
認知症カフェ
認知症のある方や家族、介護の専門職、認知症について知りたい人など、立場や年齢を問わず参加できる場です。専門職に相談することもできます。
場の探し方:地域包括支援センターや役所の介護保険担当窓口へ問い合わせるのが確実です。
先輩当事者の体験から学ぶ——おすすめの2冊
先輩たちの体験をつづった本からは、それぞれのストーリー・想い・暮らしの工夫を知ることができます。
『誤作動する脳』
幻視や幻臭などの症状を抱える、レビー小体病当事者の著者。自身の体験を軸に、脳に何が起きているのかを分析し、どう付き合い続けていくかをまとめた一冊。
『認知症の私から見える社会』
39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断され、全国各地・時には世界中の仲間と交流を続けてきた著者が、これまで向き合ってきた「当事者の声」を多くつづっています。
一人で抱え込まないために、まず「つながりを探してみる」という行動を。地域包括支援センターや役所への問い合わせが、その第一歩になります。