在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2022-12-03から1日間の記事一覧

心不全を科学する

心不全の身体所見として内頚静脈の怒張とは?右内頚静脈は右房と連続しており、静脈弁がないので右房圧と直結します。右心房から胸骨柄まで5cmです。凡そ頸部内頚静脈は胸骨柄から5cm程度で視認できますので、内頚静脈の怒張=中心静脈圧10cmH2Oと評価でき…

身体抑制に関する同意書

勤務医時代に入院に際して全例取させられていたのが、身体抑制に関する同意書でした。これは手術あとに、麻酔の影響などにより前後不覚となる場合が往々にしてあり、これを取得することはある程度、理に適っていると思います。但し、脳卒中を主に治療してい…