在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

そもそも筋膜の役割とは

筋膜の構造に関して https://brainkenichi.com/ 筋膜は解剖生理などにおいて長らく無視されてきた存在でした。しかし筋の出力は筋のみで行われないことを図は示しています。上腕の筋出力は筋膜の連続性と力伝達システムSuperficial back arm lineにより行わ…

腰痛に関する考察~多裂筋の委縮の観点から

腰痛に関する考察 腰痛に関する考察 https://brainkenichi.com/ 腰痛患者さんのMRIを撮影すると多裂筋の委縮が著明です。 報告では腰痛患者さんの80%に多裂筋委縮が生じているとされています。 腰痛と多裂筋の委縮を明快に説明した、正書、論文は残念ながら…

腰痛に代表される非特異的慢性痛に関して

椎間関節による疼痛 https://brainkenichi.com/ 腰痛に代表される非特異的慢性痛に関して、ハイドロリリース(筋膜リリース)などの 治療は万能ではないと、私は考えます。 少し前までは、胃潰瘍は手術にて治療されていました。 しかし、H2blocker,PPIなど革命…

コラーゲン線維の基本構造

ハイドロリリースによるコラーゲン線維の変化 細胞外マトリックスの構造 https://brainkenichi.com/ 筋膜リリース(ハイドロリリース)とは、細胞成分である筋膜の基質そのものに作用し、その構成を変化させることも 分かってきました。 図ではコラーゲンの電…

徒手により筋膜リリースの細胞レベルの観察

徒手による筋膜構造変化に対するミクロ観察 https://brainkenichi.com/ 徒手による筋膜リリースでは細胞レベルで何が起こっているのでしょうか。 細胞レベルでの実験系として、細胞へ反復運動負荷(overuse状態にして)、圧迫負荷をかける(筋膜ないしハイドロ…