在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイドロリリースの細胞レベルの効果

https://brainkenichi.com/ 線維芽細胞の働きは多彩です 建築業者の様に基質(細胞外マトリックス)、コラーゲン線維の多くを産生してます 管理者としてサイトカイン、インターロイキン産生します *サイトカインは細胞間の伝達物質 *インターロイキンはサイ…

筋膜リリース(ハイドロリリース)の細胞レベルの話

https://brainkenichi.com/ 筋膜リリース(ハイドロリリース)などの機械的刺激は、どのように 細胞へ働きかけるかについて 前回の説明通り、コラーゲン線維からのインテグリンへの 機械的刺激は細胞内への張力生む これを応力波伝搬と呼びます。 この張力(応…

ハイドロリリース(筋膜リリース)の細胞レベルのはなし

ハイドロリリースにおける細胞レベルのはなし 筋膜リリース(ハイドロリリース)、鍼灸等々一般的に筋膜へのアプローチは、単純化するならば機械的刺激です。何かを静脈内へ注入する訳ではありません(いわゆる点滴ですね)、また物理的構築を変化させる訳でもあ…

筋膜の重積と滑走性

筋膜の滑走性 https://brainkenichi.com/ 筋膜の重積がエコーにより評価でき、疼痛の可視化として有用であるということは直感的に理解できます。しかし、重積=疼痛とはどの様な機序であるのでしょう?ここで一つ示唆的な報告としてエコーエラストグラフィー…

腰痛と筋膜肥厚の関係性

腰痛と筋膜肥厚の関係性 https://brainkenichi.com/ 特異的腰痛(診断と治療方針が明快な腰痛)に関しては、ここでは敢えて取り上げない予定です。日常診療で困っているのは非特異的腰痛と考えます。これに関してエコーによる筋膜評価は非常に有用です。 筋膜…

そもそも筋膜とは

筋膜とは 筋膜とは https://brainkenichi.com/ 「筋膜とは何で構成されているのか?」筋膜を治療対象とするならば、知らなければならない最低限の知識と考えます。筋膜の構成要素は、細胞(線維芽細胞)と細胞外マトリックスです。細胞の構成要素としては線維…

https://brainkenichi.com/ ここから少しずつコアな話へ移りたいと思います。まず筋膜とは?として明快に答えられる人を自身の少ない経験の中では一人もいませんでした。Professor Andryの「柔らかい骨格である」という言葉はイメージとして非常に的確な表現…

鍼灸の科学的考察

鍼灸効果の科学的根拠 鍼灸の科学的効果 https://brainkenichi.com/ 鍼を刺入すると周囲の組織を巻き込み、抵抗が生じます。トルクをかけ終えると抵抗が減じます。このあたりの感覚は成熟した鍼灸師の方々では「響き」と表現するようです。鍼を刺入した後に…

筋膜は第2の骨格

deep front line https://brainkenichi.com/ 筋膜は筋の出力と共に、体幹の安定性に関与するdeep front lineが存在します。筋膜が図に示すよう舌から足の付け根まで連続性を持つことが分かります。と呼ばれ、この機能障害が様々な症状の原因となることが直感…

ハイドロリリースの実際

ハイドロリリースにて実際に筋膜が剥がれていく画像を下記サイトにアップしてあります。 動画の貼り付けが本ブログでうまくいかず、You tube内にアップさせて頂きました。 https://www.youtube.com/watch?v=9xYWB-pr0SQ ハイドロリリース(筋膜リリース)の動…

ハイドロリリースとは

#ハイドロリリース#腰痛#緊張型頭痛#非特異的疼痛 あるきっかけでハイドロリリースと非特異的疼痛に関して筋膜へのアプローチにて劇的に症状改善を目の当たりして、これを科学的説明と再現性ある治療の合理的説明により、敷衍したいと考えております。これか…