在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

日本発の認知症治療薬アリセプトの開発者

認知症治療薬として現在日本で使用可能な薬は4種類ありますが、その先駆けとなった薬は日本発の薬であるアリセプトです。アリセプトは杉本八郎博士が開発し、彼はこの薬の開発で、薬の世界のノーベル賞と言われる英国ガリアン賞・特別賞や恩賜発明賞などを受…

認知症を科学する36

一般的にサプリと呼ばれるものは、認知症に対しては無効のようです #認知症とは #在宅医療 #高齢者認知症治療 #認知症治療薬の真実 #認知症治療の真実 #抗認知症薬の効果の科学的根拠 #逗子、葉山、横須賀、鎌倉在宅医療 在宅医療 | さくら在宅クリニッ…

認知症を科学する35

認知症に関しては、予防<危険因子の排除という考えが徐々に浸透してきております。 最近では、アルツハイマー型認知症における蓄積するタンパク質を除去する治療が注目されておりますが、認知症治療に携わる専門家は極めて懐疑的な意見が大勢です。 そして…

がん患者の嘔気嘔吐を緩和する制吐剤について

がん患者さんは様々な理由で嘔気嘔吐が生じやすくなっています。これらの症として、一般的には、プリンペランやノバミンが使われることが多いです。プリンペランやノバミンの注意点は、どちらもドパミン受容体拮抗薬なので、錐体外路症状起こす可能性があり…

認知症を科学する34

認知症予防のトレーニングとしてPosit ScienceのBrain HQは権威ある論文70以上で、上梓されています。 これは、個々人の進捗に合わせて難易度が変化する作業記憶のトレーニングであり紙ベース、集団ベースとことなり有効であるようです。 #認知症とは #在…

最期の食事と在宅医療:命をつなぎたいか

日本の俳句における中興の祖である、正岡子規は食べることに貪欲だったそうです。「柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺」という句も食べものに関する句ですし。西行や芭蕉が自然と心象風景を融合させようとしましたが、食べ物が句に出てくることは無いですし。 ・…

認知症を科学する33

認知症の臨床診断にはFASTという評価が有用です。 そして、この評価法から2つのことが読み取れます。 1つは認知症とは、神経細胞が変性し、脳の機能が成長を遡っていく過程を示すことです。 認知症の患者さんは、進行するにつれて邪気のない子供へ還ってい…

高齢者医療と食事の関係性

高度成長期にスーパーという概念を日本に普及させたダイエーの創立者である中内功さんは、強烈な戦時体験をしています。南の島で補給が絶たれた戦況で銃弾でなく、飢餓や病に仲間が倒れていく中で、命を繋ぎとめた思いとして「日本に帰りすき焼きを食べたい…

認知症を科学する32

認知症に関しては、予防<危険因子の排除という考えが徐々に浸透してきております。 最近では、アルツハイマー型認知症における蓄積するタンパク質を除去する治療が注目されておりますが、認知症治療に携わる専門家は極めて懐疑的な意見が大勢です。 そして…

在宅患者さんにおける痛みの治療(内服が難しくなってきたら)

患者さんの活気がなくなり、経口も難しくなってきた場合痛みをとる治療の一つとして麻薬の貼り薬があります。フェントステープはフェンタニル(麻薬)の貼付薬であり、在宅医療の現場では非常に重宝します。特に癌患者さんで、内服できなくなったが痛みが出…

認知症を科学する31

認知症予防のトレーニングとしてPosit ScienceのBrain HQは権威ある論文70以上で、上梓されています。 これは、個々人の進捗に合わせて難易度が変化する作業記憶のトレーニングであり紙ベース、集団ベースとことなり有効であるようです。 #認知症とは #在…

見た目の影響力: 寿命や健康についての驚くべき事実

人は見た目が〇〇割という、本が以前売れていたように記憶しています。調べれば、すぐ分かるのですが敢えて調べません。見た目で騙されないように、常々思っていたりもするので。そして見た目が老けていると実際の寿命も短いようです。これは、経験則からも…

認知症を科学する30

認知症の臨床診断にはFASTという評価が有用です。 そして、この評価法から2つのことが読み取れます。 1つは認知症とは、神経細胞が変性し、脳の機能が成長を遡っていく過程を示すことです。 認知症の患者さんは、進行するにつれて邪気のない子供へ還ってい…

在宅医療におけるポリファーマシーの課題とは?

薬の飲みすぎをポリファーマシーと呼びます。カタカナの方が何か学術的な印象もあるので、ポリファーマシーとします。私自身、勤務医時代におけるポリファーマシーの原因は、処方する側7割、処方される側3割と考えてました。 「先生、歩くと少しフラフラす…

認知症を科学する29

グラフから分かることは、認知症最大リスクは加齢です。 つまり、誰にでも生じ避けられないのが認知症です。 #認知症とは #在宅医療 #高齢者認知症治療 #認知症治療薬の真実 #認知症治療の真実 #抗認知症薬の効果の科学的根拠 #逗子、葉山、横須賀、鎌…

慢性閉塞性肺疾患 (COPD)患者さんの意識障害

慢性閉塞性肺疾患 (以下COPD)の患者さんが意識障害を生じている場合は、かなり緊急度の高い病態です。ただし、こうした患者さんは恒常的に血中二酸化炭素(CO2)の濃度高く酸素投与に注意が必要とされています。その理由は正常の人は血中CO2濃度の上昇によって…

認知症を科学する28

先進国では、認知症は減少し始めていますが、日本だけ増え続け、人口も減り続けています。 #認知症とは #在宅医療 #高齢者認知症治療 #認知症治療薬の真実 #認知症治療の真実 #抗認知症薬の効果の科学的根拠 #逗子、葉山、横須賀、鎌倉在宅医療 在宅医…

高齢者の誤嚥性肺炎の診断スコア

在宅医療における高齢者において肺炎は非常に起こりやすい感染症の一つです。人は無意識に嚥下をしてますが、これは何も食事をしているときばかりでなく、寝ている時も唾液などを無意識に嚥下しています。嚥下をするという機能も脳からの命令で行われている…

認知症を科学する28

認知症診療において、そもそも認知症とは? ということから説明する場合が度々あります。 ここから、少し認知症をよりかみ砕きながら解説させて頂きます。 認知症とは、ごく簡単に説明すると 脳の機能低下に伴う、認知機能障害であり、これにより生活障害が…

高齢者の皮膚ケアに効果的な外用薬

ヒルドイド(ヒルドイドソフト軟膏やヒルドイドソフトクリーム)が皮膚に対し乾燥剤として作用していることがよく分かる症例を提示したいと思います。 90代男性。両足関節前面に非常に強い乾燥があり、痒みもあった患者さんです。皮脂欠乏性湿疹の診断で、ヒ…

認知症を科学する27

下記資料が示す重要なことは生活習慣病と関係ないと思われる アルツハイマー病が生活習慣の改善により 進行が止められる可能性があるということです #在宅医療 #高齢者認知症治療 #認知症治療薬の真実 #認知症周辺症状に対する治療 #認知症治療の真実 #…

在宅医療での創傷処置における生理食塩水の効果と作り方

当クリニックでは、褥創や傷を洗浄する際には水道水で良いと考えてますが、より痛みが生じないように、生理食塩水で洗うことを推奨しています。 生理食塩水は血漿浸透圧と同等な浸透圧を持ち、組織に対する刺激が少ないためです。 病院でよく行われているの…

認知症を科学する26

認知症を防ぐには、生活習慣病予防とリンクするようです。 #在宅医療 #高齢者認知症治療 #認知症治療薬の真実 #認知症周辺症状に対する治療 #認知症治療の真実 #抗認知症薬の効果の科学的根拠 #逗子、葉山、横須賀、鎌倉在宅医療 在宅医療 | さくら在宅…

高齢者の肩関節痛に効果的な治療法とは?

高齢者を中心に診療していると、高齢者に多い疾患であるPMR(リウマチ性多発筋痛症)によく遭遇します。 第95回日本整形外科学会学術総会において、「リウマチ性多発筋痛症の診断と治療 杉原 毅彦先生 聖マリアンナ医科大学リウマチ膠原病アレルギー内科」と…

認知症を科学する25

アルツハイマー病の病態は 神経細胞周囲にアミロイド沈着にて老人班形成、神経細胞内部にリン酸化タウ沈着です。しかし、生活習慣病と相関性あることは驚きです。 #在宅医療 #高齢者認知症治療 #認知症治療薬の真実 #認知症周辺症状に対する治療 #認知症…

クーデックエイミーを導入しました~在宅医療における新しいデバイスを使用開始しました。

在宅医療において癌患者さん、慢性心不全の患者さんなどで麻薬や鎮静の薬を精密に投与する必要が生じます。こうした患者への投薬行う場合、今までは機器をレンタルして投薬を行っていましたが、在宅でも使用できる機器が登場しました。 名称はクーデックエイ…

認知症を科学する24

高齢者の認知機能の低下を疑う際に最初すべきことは、薬を疑うことだと私は考えます。 資料にあるように抗うつ薬、抗ヒスタミン剤、ベンゾジアゼピン系薬剤、抗精神病薬の投薬の有無を必ず確認する必要があると私は考えます。 在宅医療 | さくら在宅クリニッ…

踵部の褥瘡に関するクッション材の提案(在宅医療における褥瘡管理)

アルツハイマー型認知症の患者さんで誤嚥性肺炎起こし、ベッド上での生活が長くなり踵部に黒色壊死を生じてしまいました。 まず、黒色壊死部は肉芽形成を阻害する蓋のようになってしまいますので、ゲーベンにて融解させ 踵部の黒色壊死をゲーベンにて処置し…

認知症を科学する23

認知症は本当に予防できるのか?これこそ、本題と考えます。これから、これを少し深堀りさせて頂きます。 #在宅医療 #高齢者認知症治療 #認知症治療薬の真実 #認知症周辺症状に対する治療 #認知症治療の真実 #抗認知症薬の効果の科学的根拠 #逗子、葉山…

プレタールという薬~誤嚥性肺炎、認知症予防への期待

,"entityRanges":,"data":{}}],"entityMap":{},"VERSION":"9.14.2"}">プレタールという薬は本邦から開発された抗血小板剤であり、この薬の第三相試験(その薬が本当に効果あるか、悪いことが起きないか実際の臨床で使用する試験です)において私もデータ処理な…