在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2023-03-02から1日間の記事一覧

認知症を科学する

認知症予防のトレーニングとしてPosit ScienceのBrain HQは権威ある論文70以上で、上梓されています。 これは、個々人の進捗に合わせて難易度が変化する作業記憶のトレーニングであり紙ベース、集団ベースとことなり有効であるようです。 #認知症とは #在…

認知症を科学する

認知症の臨床診断にはFASTという評価が有用です。 そして、この評価法から2つのことが読み取れます。 1つは認知症とは、神経細胞が変性し、脳の機能が成長を遡っていく過程を示すことです。 認知症の患者さんは、進行するにつれて邪気のない子供へ還ってい…

慢性心不全の終末期医療

以前の経験した患者さんです。 90代の男性で5年前に心筋梗塞を患いカテーテルの治療受けましたが、左心機能不全にて治療抵抗性の慢性心不全でしたが、ご自宅で生活させていました。その後発熱に伴う意識障害、体動困難にて入院となり高齢の奥様に説明し急変…