在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

認知症を科学する

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認知症診断は、除外診断にて行われます。

認知症のような症状を呈する疾患をまず除外します。

そして、65歳以上の記憶力は病歴と心理検査が重要です。

重要なことは1年という単位でアルツハイマー病へ移行することは無いという認識です。

こうした急速な、近時記憶障害を認めた場合、他疾患除外が必ず必要です。

具体的な研究において正常高齢者が軽度認知症へ1年で移行したのは1.3%であり、アルツハイマー病への移行はゼロでした。

そしてアルツハイマー病患者は、1年で平均MMSE(心理検査)が3.3点減少していきます。

こうしたフローチャートは、認知症学会のテキストに掲載されています。

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