在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2022-02-16から1日間の記事一覧

褥瘡を科学する

外用薬として汎用されるゲーベンクリームの使用に関する注意点として ゲーベンクリームを壊死組織に塗布する際には、ガーゼに浸透されることも考慮して十分な量を使用する ポケットがあって浸出液が多い褥瘡に対して軟膏を使用するときは、ポケット内に軟膏…

2022.2.25認知症を科学してみようと思います

認知症の患者さんを診ていて痛切に感じるのは、誤った理解にて認知症に対する治療が行われている現実です。 これは、患者さん及び家族から「認知症を予防する薬をだしてほしい」「CTを撮って認知症か調べて欲しい」「認知症の注射が発売されると聞いたのです…

高齢者の転倒・骨折

超高齢化社会において、転倒・骨折などは非常に頭の痛い問題です。病院などでは、抑制同意書などを入院時に取得し夜間帯などはベッドから自身で動けなくなるようにします。実際の現場は、非人道的な印象を受けますが、他に方法が無いのが実情です。もし、転…