在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2022-04-22から1日間の記事一覧

認知症を科学する

高齢者の認知機能の低下を疑う際に最初すべきことは、薬を疑うことだと私は考えます。 資料にあるように抗うつ薬、抗ヒスタミン剤、ベンゾジアゼピン系薬剤、抗精神病薬の投薬の有無を必ず確認する必要があると私は考えます。 在宅医療 | さくら在宅クリニッ…

認知症治療の功罪~アリセプトの誕生秘話

認知症治療薬として現在日本で使用可能な薬は4種類ありますが、その先駆けとなった薬は日本発の薬であるアリセプトです。アリセプトは杉本八郎博士が開発し、彼はこの薬の開発で、薬の世界のノーベル賞と言われる英国ガリアン賞・特別賞や恩賜発明賞などを受…