在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2022-08-11から1日間の記事一覧

栄養管理を科学する

どうして栄養療法が重要?であるか。 例えば褥瘡治療を考えると、外用剤、ポジショニング、ドレッシン剤などに目が行きがちですが、褥瘡治療とは単純に考えれば、皮膚に開いた穴を修復する作業です。 つまり穴をふさぐ材料の提供=栄養管理が重要となります…

栄養管理を科学する

今回から、『栄養管理を科学する』栄養管理に関してお話しさせて頂きます。 恥ずかしながら、医師全般に栄養管理を苦手とします。 理由として ①医学部で臨床栄養を学んでいない。研修医の時点でそもそも知識がない。 ②現場で教えてくれる。人がいない。卒後…

癌患者さんにおける様々な症状

がん患者さんは、抗がん剤や放射線治療などにより、口内炎(口腔粘膜炎)ができやすい状態になっています。口内炎の治療はというと、一般的に軟膏や痛み止めなどになりますが、効果はいまひとつです。たかが口内炎といえども、担癌患者さんは自分に体調にと…