在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2022-11-13から1日間の記事一覧

パーキンソン病を科学する

症状の進行は予測できるか? この問題に関する体軸症状・自律神経症状に関しては下記のような予測が可能です。 また、このグラフ示すのは運動症状から10-15年経過すると様々な症状の顕在化を示しています。在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shouna…

パーキンソン病を科学する

パーキンソン病患者さんの質問に、どれくらいで寝たきりになるかという質問があります。 下記のデータが示すことはドーパ製剤はパーキンソン病を治癒させることはできないが、寝たきりになる=進行度を遅らせることを示しています。この機序は、今後詳しく説…

認知症の行動・心理症状に対する薬物療法

施設入居時などに、環境が変わったことが契機となり、認知症の行動・心理症状(BPSD)がひどくなり、昼夜問わず暴れて手がつけられなくなる方がいます。当院では、施設の窓から飛び出してしまった方、介護者の首を絞めた方、ドアを蹴ったり椅子を投げたりし…