2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧
洗浄、保湿、保護 それぞれの役割は 洗浄は 排泄物や感染源、異物の除去 保湿は 角質層に水分を与える 水分蒸散を抑える 保護は 排泄物や感染源 刺激物の皮膚への付着を抑える You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より https://www.youtube.com…
冬場は高齢者が入浴中に突然死する事故が多いと言われています。 今回はそのメカニズムを解説し、そうならないためにはどうしたら良いのかについて解説します。 脱衣所や浴室が寒くなっていると、血管が収縮し、血圧が上昇します。 →お風呂に入り、体が温ま…
IAD予防のポイントは 洗浄、保湿、保護であり +排泄物の収集、適切なオムツの選択が重要です You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より https://www.youtube.com/channel/UCMkHB9UwsqYXdxEAij9yD4Q #失禁関連皮膚炎 #IAD: incontinence associa…
IADのスキンケアの基本は清拭であり 排泄ごとに行う ワイプを用いる オイル含有のものが刺激が少ない ワイプだけで除去できない場合は、皮膚清拭剤を使用する 頻回な引き取りは避け、微温湯で洗い流す こすらず、押さえぶきする に注意する必要があります。 …
,"entityRanges":,"data":{}},{"key":"dou7e","text":"処方される薬で、下腿浮腫に関係する薬をまとめてみます。","type":"unstyled","depth":0,"inlineStyleRanges":,"entityRanges":,"data":{}},{"key":"d7jk6","text":"①リリカ\nめまい、傾眠などの副作用…
全身要因・皮膚の脆弱化として 低栄養状態 血糖コントロール不良な糖尿病 放射線治療中や治療歴(骨盤腔照射に限る) 免疫抑制剤使用中 抗がん剤薬使用中 ステロイド剤使用中 抗菌薬使用中 ドライスキン 浮腫 臀部・会陰部環境として 排泄物による浸軟 皮膚の…
腸閉塞は在宅診療において見逃してはならない病態です。そしてこれは、超音波で比較的容易に分かります。腸閉塞では腸管拡張しており、また、ケルクリング襞がkeyboard signを呈しています。さらに腸管内容物が行ったり来たりする、to and fro がみられます…
IADと褥瘡の鑑別 褥瘡の特徴として 仙骨部や尾骨などの骨突出部 損傷範囲が明瞭 外力の除去が重要 が挙げられます。 IADの特徴として 排泄物に接触した部位 村荘部位の拡散が見られる 予防的スキンケアや排泄ケアが重要 が挙げられます。 You Tubeにて在宅診…
訪問診療で患者さんに聞く質問で一番大事なのはなんでしょう? 私は「食事はとれていますか?」だと思っています。 バイタルサインが正常で、食欲が低下していなければ、在宅療養は続けられると大まかに判断できます。 一方、食欲が低下していれば、感染症が…
IADと褥瘡の違いは、 発生部位、範囲、皮膚の特徴、損傷の深さなどにより上記の違いがあります。 You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より https://www.youtube.com/channel/UCMkHB9UwsqYXdxEAij9yD4Q #失禁関連皮膚炎 #IAD: incontinence asso…
長期に尿道カテーテルが留置されている患者さんで、尿バッグが紫色であることを気にしている患者さんがいました。 これは、紫色採尿バッグ症候群(Purple Urine Bag Syndrome)とよばれていますが、特に気にする必要はありません。 尿バッグが紫色になる機序…
皮膚の浸軟(ふやけ)による細菌の影響 IADにおいては 皮膚バリア機能低下による消化酵素の経皮侵入が起こります。 そもそも便の中には、経口摂取したものを消化する為の消化酵素が含まれています。 これが皮膚のバリア機能が破綻したIADの病態では、皮膚自体…
,"entityRanges":,"data":{}},{"key":"62iam","text":"最近の例では90代の女性で、認知症があり、勝手に歩かないように言ってもすぐに忘れて歩き出してしまうとのことでした。ちなみに、転倒して胸椎圧迫骨折を受傷した既往があり、転倒リスクは高い方です。…
IADのスキンケアの基本は 清拭:皮膚に付着した排泄物(尿や便)を除去する 洗浄:皮膚を清潔に保つために排泄物や垢などの汚れを洗い流す 保湿:排泄物による皮膚のバリア機能への影響を正常化してバリア機能を保つために保湿する 保護:排泄物が皮膚に付着しない…
,"entityRanges":,"data":{}},{"key":"aath7","text":"①GERD(胃食道逆流症)\nもともとGERDがある人はカルシウム拮抗薬で増悪する(45.4%)。アムロジピンで多く(61.3%)、ジルチアゼム(商品名:ヘルベッサー)で少ない(12.5%)※\n機序は、血管平滑筋を…
IAD予防の為のリスクアセスメントとして 全身要因・皮膚の脆弱化を予防するためには 低栄養状態 血糖コントロール不良な糖尿病 放射線治療中や治療歴(骨盤腔照射に限る) 免疫抑制剤使用中 抗がん剤薬使用中 ステロイド剤使用中 抗菌薬使用中 ドライスキン 浮…
,"entityRanges":,"data":{}},{"key":"74uhc","text":"そのなかの一つに、オレキシン受容体拮抗薬があります。覚醒に関与するオレキシン受容体に拮抗することで覚醒させなくする=眠くさせるという作用をもちます。","type":"unstyled","depth":0,"inlineSty…
IADと鑑別が必要な疾患として褥瘡との違いは 褥瘡は下記の特徴があり 仙骨部や尾骨などの骨突出部 損傷範囲が明瞭 外力の除去が重要 IADは下記の特徴があります 排泄物に接触した部位 村荘部位の拡散が見られる 予防的スキンケアや排泄ケアが重要 You Tubeに…
敗血症の定義は、「感染症で臓器障害が起きていること」です。 敗血症は早く対応しなければならず、そのためには、臓器障害が始まっている徴候を見抜かなければなりません。バイタルサインに加えて、身体所見としては、意識障害、尿量低下、皮膚の所見に注目…
IADと褥瘡を時に混同して報告受けることあります。これらの病態は明確に異なるものです。 IADと褥瘡の違い おむつかぶれ(IAD) 褥瘡 発生部位 排泄物に接触している範囲 骨突出部に一致している 範囲 拡散 明瞭 皮膚の特徴 発赤 紫斑は黄色、黒色などを伴うこ…
最近の症例ですが、排便に伴い意識消失がある患者さんを施設入所中の患者さんにおいて経験しました。 排便の状況としては毎日少量ずつ出て、3~4日に1回大量に出る。便の性状は硬めで、摘便が必要なこともある。排便後に意識がもうろうとすることが月に1回く…
IADで知っておきたい新しい「発生メカニズム」 IADの特徴として接触性皮膚炎と比較すると分かりやすいです。 接触性皮膚炎は組織障害起こした皮膚から異物が侵入し表皮外層で起こる反応です。 一方、IADは浸軟した皮膚から異物が入り込み、組織内部から障害…
高齢者は腎機能が低下している方が多く、腎臓で代謝される薬を内服した場合、薬の血中濃度が上がってしまうため、腎機能によって薬の量を調整する必要があります。腎機能が低下しているかどうかが分かるのは血清クレアチニン値ですが、クレアチニンは筋肉の…
IADの予防発生メカニズムと予防策 IADは過度の水分暴露(尿・下痢便)、脂質分解酵素(リパーゼ)により皮膚の浸軟(バリア機能破綻)を生じます。 これに蛋白分解酵素(プロテアーゼ)が作用して発赤を起こします。 さらに細菌が作用して潰瘍、びらんを生じてIADと…
エルデカルシトールに関して「エルデカルシトールによる高カルシウム血症と血液検査の遵守について」という文章が配布されました。 このような文章が配布される背景には、エルデカルシトールによる高カルシウム血症の症例が相当数あり、大きな問題になってい…
IAD発生メカニズムは皮膚は弱酸性であり、便・尿はアルカリであり化学的刺激を生じさせます。 これはおむつ使用にて浸軟、皮膚のバリアが障害された状況では角化細胞を損傷させることにてなります。 加えてオムツの機械的刺激も加わり、サイトカイン放出、炎…
私、某SNSでハイドロリリース研究会なるものを主催しておりメンバーは、もうすぐ1000人近くとなります。ただ、海外の文献などの共有をかなりしているので、非公開研究会としております。最近下記のようなハイドロリリースの応用がYou tube上にありました。 …
高齢者の皮膚の特徴として、下記が挙げられます ターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)が延長し、菲薄化(皮膚がうすくなる) 分泌機能が低下し、皮膚の潤いを保つ機能が低下し、乾燥しやすい 真皮や皮下組織の弾力性が低下 これにより 皮膚が菲薄(うすく)で乾燥…
ヒルドイドソフト(ヘパリン類似物質軟膏)は保湿剤としてよく処方されています。 また、美容目的に処方を希望する人が急増したことにより、必要な人に届かなくなるなど、社会問題にもなりました。 そもそも、ヒルドイドソフトは保湿剤なのか?について、夏…
まず、基本的な理解ですが皮膚の役割は外的侵入からの防御です。 そして、皮膚の基底層➤有棘層➤顆粒層➤角質層と皮膚の細胞は徐々に下層から持ち上がり垢となるターンオーバーを繰り返し皮膚は新陳代謝を繰り返します。 IADの病態の基本は、このターンオーバ…