在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2023-04-19から1日間の記事一覧

終末期がん患者のオピオイド難治性疼痛に対する リドカイン持続皮下投与の著効例

最近経験した症例です。 がん疼痛は体性痛,内臓痛,神経障害性疼痛に分類されますが,神経障害性疼痛は腫瘍の神経浸潤によって生じ,しばしばモルヒネなどのオピオイドに抵抗性で難治性です。 通常プレガバリン、ミロガバリンなど使用しますが、そもそも内…

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する16

がん緩和ケアにおいて在宅医療医が必要とされる共通言語がいくつかあります。 例えば診療情報などにCR、OS、PRなどの言葉は頻繁にでてきます。こうした言葉を理解していないと『先生、私はあとどれくらいですか?』『病気の状態は、どんな感じですか?』とい…