在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

人生の最期を決める時の重要なこと~食べることについて③

SNSなどでは、食べ物の投稿も人の注目を上げる要素のようです。インスタ映えなど、景色や食べ物の投稿が多いですし。やはり知りたい×感動したい×食べたい というのは人の根源欲求なのでしょうか。

すでに人工栄養を行っている患者さんに対しては

今の状態は維持していたいという、良いと思える状態か

今の状態が良いと思えるのであれば、人工栄養を続けることに問題ないと考えます。ただし、だんだんと栄養や水分を処理できなくなった際にどうするかも、考える問題の一つです。

水分や栄養は身体で処理できているか

身体の機能が落ちてくると人口的は栄養を処理できなくなり、辛い症状が出現してきます。具体的には

  • 唾液や痰の吸引が増える②浮腫が出現する③胸水が腹水がたまる

これらが出現した際に人工的な栄養を止めるか、皮下注射などの最小限の点滴に切り替えるか検討が必要です。在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)

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写真は逗子在住山内明徳様撮影