在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 13


せん妄の薬 Up Dateしたいと思います。
死亡直前の終末期せん妄は90%の患者に生じ、家人・スタッフの強いストレスとなります。まず治療の決め手は抗精神病薬であるが、睡眠薬(BNZ)の併用が重用されます。
オランザピンは半減期長く、長時間続くせん妄/嘔気に使い易い薬剤です。
口腔内崩壊錠のザイティスが使いやすい薬剤です。
抗精神病薬としては下記の使用が推奨されます。
  • DM-の場合 クエチアピ(25)
  • DM+の場合 リスペリドン(0.5)
  • 1時間あけて同量追加可 3回/日まで
  • 長時間続くせん妄にオランザピン(2.5-5)2時間あけて1日2回まで
抗うつ薬としては下記投薬が有効です。
ただし終末期せん妄にておいは、そもそも内服困難の場合が多く
  • ①ヒドロキシジン注(25-50mg)
  • ミダゾラム注(10mg)
  • 2.5mg-5mgを生食50ml溶解し使用しますが、
 
  • 在宅医療において使い易い薬剤は、ハロペリドール1A-0.5A/生食50ml 静脈注or皮下注と考えます
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