在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2022-06-02から1日間の記事一覧

褥瘡を科学する

外用薬の特性として疎水性基剤と親水性基剤があることを理解する必要があります 疎水性基剤:水分となじまず、少量の浸出物を創面にとどめ保湿、保護効果を示す 親水性基剤 乳剤性基剤:水中油型は乾燥した側面に水分を補給 水溶性基剤:浸出液を吸収する在宅医…

褥瘡に対する湿潤療法について

褥瘡に対してガーゼ保護する意味は無い!ということは度々触れてきました。自身も手術後の創部に対して、創部の治癒閉鎖を心配される症例に対してはカラヤヘシブという創傷被覆材を用いていました。但し、この被覆材は高価であり薬局などで購入できるもので…