在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2022-10-29から1日間の記事一覧

パーキンソン病を科学する

パーキンソン病治療は、上記のように誰でも治療可能➤工夫が求められる➤どうやっても難しいという時期に分類できます。 そして在宅医療に移行するのは、通院困難となる工夫が求められる時期から、どうやっても難しい時期に治療を委ねられます。 つまり、在宅…

パーキンソン病を科学する

パーキンソン病治療薬の王様がドパ製剤であるなら、ドパミンアゴニストはクイーンと呼べるでしょう。 メリットとしては ・動作などに対する底上げ効果が挙げられます デメリットとしては ・増量による幻視 ・麦角系製剤では心臓弁膜症 ・非麦角系製剤では突…

高齢者の夜は長い

ご高齢の患者さんの悩みの一つに眠れないというのがあります。高齢者の不眠は生理的変化の一つで、実際に寝ている時間は加齢とともに短くなり、高齢者では6時間以下と言われています。高齢者は熟眠感を得られる徐波睡眠の時間が短くなり、また中途覚醒時間が…