在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2023-08-21から1日間の記事一覧

高齢者が夜間不穏になった場合

認知機能が低下した高齢者が入院すると、かなりの確率で不穏となります。そうした場合、安全の為抑制し薬にて鎮静します。こうした処置にて徐々に身体が弱っていき肺炎などを併発して寝たきりに移行する患者さんを沢山診てきました。在宅医療では、可能な限…

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 39

腫瘍崩壊症候群における症状は 倦怠感、嘔気・嘔吐など非特異的ものです。 タンパク、カリウム、リン、核酸など細胞内成分が血中の大量に放出されることにより ➤LDH、尿酸、リン、カリウム上昇 ➤代謝性アシドーシスとなり ➤カルシウムが減少する場合もありま…