在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

自分の最期は決められる時に決めておく

人の最期は、だんだんと花が枯れるように元気がなくなります。そして、最後には自分の意思を伝えることが難しくなります。そして、これからの超高齢化社会において最後をどうするかとても大きな問題となります。私が生まれた1970年代において一年間に亡くなれる人は60万後半-70万人前半でした。現在ではこの数字は140万人前後であり、およそ倍です。そしてこれからの20年間この数は減らないとされています。自分の最期を自分で決めるのは、あまりに決めることが多すぎるというのが、私の印象です。この中で一つ重要なことは食べられなくなったらどうするか?これだとかなりイメージしやすく決められやすいのではないでしょうか。

「そして食べられなくなったら人口的な栄養として①胃瘻②鼻腔栄養③末梢点滴④中心静脈栄養があります。

もう一つの考えとして口から食べられる間は、好きなものを食べられるだけ食べ、自然に診るという考えです。

あくまで私見ですが人口栄養管理の最期は、唾液や痰の吸引が必要となり、身体がむくみ、胸水や腹水など水が溜まりやすくなります。

 

あくまで自分自身は最後まで好きなものを食べて、食べれなくなったら枯れていくように静かに最期を迎えたいと思っています。在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)

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写真は逗子在住山内明徳様撮影