在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 25

肺がんの化学療法において、Driver mutaion(ドライバー遺伝子変異)と

癌化と癌の増殖に重要な特定の遺伝子変異が分子標的薬おいて効果があることが分かってきました。分子標的薬は遺伝子産物の働きを抑制し腫瘍の増殖を抑える高い効果を示し、転移・進行がんでも数年以上の予後が期待できるものです。

Driver mutaion陽性 肺腺がんにおける

EGFR遺伝子変異(45%)においては、ゲフィニチブ(イレッサ) エルロニチブ(タルセバ)

アファチニブ(ジオトリフ)が有効。これらの使用中にT790m変異を来した場合

オシメルチニブ(タグリッソ)が有効です。

ALK融合遺伝子(5%)においては、クリゾチニブ(ザーコリ) アレクチニブ(アレセンサ)が有効です。

ROS1転座においては、クリゾチニブ(国内未承認)です。

また本邦にてSCRUM-JAPANとして新たなDriver mutationを発見する全国規模の臨床研究が進んでいます。

 



内田院長 | さくら在宅クリニック (shounan-zaitaku.com)

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