在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

ポリファーマシーの功罪~年をとると色々痛くなるので痛み止めが必要な時

年をとると色々な箇所が痛くなります。腰痛などは、大なり小なりあると考えます。こうした際に痛み止めをどうするか。NSAIDsと呼ばれる痛み止めには胃潰瘍などを生じさせるリスクあり胃薬が必要です。痛み止めのロキソニンは切れ味は良いですが、その分副作用が強くでる印象があり、高齢者には怖くて処方しづらい薬です。
セレコックスはCOX-2選択的阻害薬なので、胃に優しく使いやすいです。モービックは、1日1回の処方で済ませたいときに、たまに処方することがあります。しかし、基本的な方針としては心不全、腎不全がある方にはNSAIDsは極力処方しないようにしています。処方するにしても漫然と処方することは避け、できるだけ短期間の使用に留めるようにしています。NSAIDsを使いづらい方が痛みを訴える場合にはカロナール(アセトアミノフェン)を処方します。カロナールは副作用が少ないので使いやすいです。
カロナールは痛みをとる場合には、1回あたり600~1000mg使わないといけないと言われています。しかし、高齢者では1回あたり300mgでも良い人もいます。現在、500mgの錠剤が出ているので、当院でも処方することも多いですが、大きいため高齢者では飲めない方も多いです↓
その場合はカロナール細粒50%1gを処方しています。カロナールの処方の注意点としては抗炎症作用はほとんどないので、炎症が起こっている病態(痛風、偽痛風、関節リウマチなど)には使いづらいことです。

逗子在住山内明徳様撮影