尿路上皮がんについて詳述します
腎盂、腎杯、尿管、膀胱の内腔を覆う移行上皮から発生するがんであり
・どの部位から発生しても同じ性質
・時間的/空間的多発性がある
の特徴を有します。
リスクファクター:喫煙であり、遠隔転移例は根治不能、生存期間中央値は約1年です。
尿路上皮がんの治療:膀胱原発(膀胱がん)は、浸潤部位により選択され
上皮内に限局
・経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-bt)
・術後にBCG膀胱内注入療法
再発低リスク群(低グレードTa,CISなし)以外に適応
固有筋層浸潤(T2以上)
・膀胱全摘
・膀胱温存療法:厳選された症例に選択肢
TUR-bt+化学療法+放射線療法
*発生部位にかかわらずT2(筋層浸潤)以上ではリンパ節や遠隔転移の可能性が高い
化学療法に関しては
術前補助化学療法
T2以上では標準
シスプラチンを含む化学療法は
メタアナリシスで明らかな効果
術後補助化学療法
明確なエビデンスはないが臨床では実施される
#腎がんの治療
#在宅医療医に必要ながん治療に関する知識