在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 7

フェンタニル口腔粘膜吸収製剤(ROO:Rapid Onset Opioid)について詳しく説明します。

ROOにはアブストラル舌下錠,イーフェンバッカル錠は下図の様に内服します。末期がんにおいて内服困難となった状況でも使用可能な薬剤となります。

①原則経口モルヒネ換算のベースをバッカル錠は30mg/日以上、舌下錠は60mg/日以上使用していることが原則です。ベースオピオイドでも賄いきれない突出痛に対して使用します。

②バッカル錠は50 or 100μg以上から舌下錠はor 100μg以上から使用します。

③投与間隔はアブストラル舌下錠は2時間以上,イーフェンバッカル錠は4時間以上間隔あける必要があります。

④投与30分後に痛みが残存する場合は同一用量以下を1回のみ追加可能です。

⑤投与間隔はアブストラル舌下錠は2時間以上,イーフェンバッカル錠は4時間以上間隔あける。両剤とも1日4回まで投与可能です。

 

フェンタニル舌下錠の具体的使用方法は図に示すと下図のようになります。

 

#さくら在宅クリニック

#がん緩和ケア

フェンタニル口腔粘膜吸収製剤(ROO:Rapid Onset Opioid)

#アブストラル舌下錠

#イーフェンバッカル錠

#在宅医療医に必要ながん治療に関する知識

#逗子、葉山、横須賀市鎌倉市横浜市の在宅医療

在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)